対・対極・逆・ギャップ・コントラスト

2024年02月27日

井上陽水『心もよう』曲タイトルで葛藤

 
『綺麗ごと』
「第二章 愛のある食卓」の項
 
■山際淳司
PLのタイトルや曲のタイトルは自分で決めるんでしょ。
 
■陽水
そうですね。例外はありますけどね。
『心もよう』って曲は、
僕がタイトルをつけたんじゃないですよ。
初めタイトルがなくて困っていたら、
“心もよう”がいいんじゃないかって言われて、
そうかな?って思ったけれど、
結局印税がいちばん多い曲になっちゃったね。
 
- - - - -
『心もよう』の曲タイトルは
ポリドールのディレクター多賀英典さんがつけたようです
(NHK『井上陽水 ドキュメント 氷の世界 40年/日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代』でおっしゃってました)
 
「そうかな?」っていうのは
陽水さんに葛藤があったのかもしれませんね
シングルには「帰れない二人」が収録されることになり
陽水さんや若いスタッフは
「帰れない二人」をA面に推したが
最終的には、多賀さんの案
  • A面「心もよう」
  • B面「帰れない二人」
に決定
そういうこともあっての「そうかな?」かも
 
ただ、それが全面に出て欲しくないので
「結局印税がいちばん多い曲になっちゃったね」
誤魔化した!?(笑)
勝手解釈です 失礼しました m(._.)m
 
 
シングル『心もよう』
心もよう
 
『綺麗ごと』
綺麗ごと
  

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2024年02月19日

陽水の純愛。

『綺麗ごと』
「第二章 愛のある食卓」の項
blog「ある時はミュージシャン、ある時は・・・」続き
 
■林
ところで、奥さんと今でも純愛は続いていますか?
 
■陽水
ええ。
 
■林
ワッ、スゴイ!
たとえば、どういう時に純愛をお感じになりますか?
 
■陽水
そうですね、例えば納豆をまぜているとき。
 
■林
納豆以外では?
 
■陽水
僕はお酒を飲むと、
アイスノンをおでこにのせて寝ちゃうんですが、
そこに巻かれたタオルを見た時――。
 
- - - - -
「納豆」「アイスノン」
ほのぼのとした夫婦の純愛が窺える
とても素敵なエピソードです
いいっすねぇ~
 
そうなんですが
別に反抗しているわけでもないんですけど
先日のblog
好きな女性のタイプ
おじょうさんタイプではダメ
を思い出すと
ふり幅があまりにも大き過ぎてついていけない(笑)
これが井上陽水
これが人間なんだ
と言われればそうなんですけど
この刺激がクセになり、病みつきになります(笑)
 
 
『綺麗ごと』
綺麗ごと
 

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2024年01月29日

井上陽水「ストイック」というシャウトには驚かされる

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」
時代ごとにアルバムと振り返る、その音楽の軌跡。
87→98 フォーライフレコード後期
「バブル期を迎えても、独自の歩みが続く。」の項
 
93年の『UNDER THE SUN』
経済の停滞が進むこの時点で、
彼が派手な演奏で
《ストイック》とシャウトしていたことには驚かされる。
 
- - - - -
「ストイック」作詞:秋元康、作曲:井上陽水・佐藤準
ストイック=禁欲 
 
経済の停滞に
愛も停滞
♪ 愛よりもストイック
  愛よりもストイック ♪
というシャウト
 
なんということでしょう
ストックなシャウト
いいっすねぇ~
ある意味、真逆
陽水さんと秋元康さんのコラボも
ある意味、真逆
真逆が生んだ名曲
 
 
ストイック
https://youtube.com/shorts/9fNV0wQwIk8
 
「ストイック」収録アルバム『UNDER THE SUN』
UNDER THE SUN
 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 
pen
 

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2024年01月27日

陽水に危機一髪「俺、2~3回ひかれそうになった」

 
『綺麗ごと』
「第二章 愛のある食卓」の項
blog「公式どおりボケる」続き
 
■さんま
それ、30半ばですかぁ。
 
■陽水
僕の場合、33~34ぐらいから始まったよ、そういう世界。
やれたことがやれなくなるのよ。
今、ほら、向こうから車がパッと来るでしょ。
22~23のころは絶対、
車にぶつかるわけがないじゃない。
 
■さんま
ハハハハハ。
 
■陽水
これがね、そういうノリで道を横切ると、
34~35で危うくなるよ。
俺、2~3回ひかれそうになった。
その肉体の衰えが精神にやってくるわけ。
だってお笑いでも、今までいろいろいたけどさ、
ずーっと一線にいる人いないもんね。
 
■さんま
そらそうですわ。ええ。
 
- - - - -
「お笑いで、ずーっと一線にいる人」
確かに、今までいませんでしたが
例えば、番組『踊るさんま御殿』では
お笑い怪獣としてゲストを爆笑の渦に巻き込み
『お笑い向上委員会』でも
試練の場を作りお笑い芸人の才能を開花させるなど
ますます意欲を発揮して
「お笑いで、ずーっと一線にいる人」に
明石家さんまさんはなったんではないでしょうかね
そして「肉体の衰えが精神にやってくる」に抗っています
 
肉体の衰えは仕方ないところはありますので
陽水さんには、特に車にはお気をつけいただきたい
ただ、精神的なものには抗っているところを
少し見せていただくと一ファンとしては嬉しい
歌ってうっとりさせながら、爆笑を取るなんて
歌手として最高の抗い方じゃないでしょうかね(笑)
これまでもやってこられてますので
引き続き期待したいところです m(._.)m
 
 
『綺麗ごと』
綺麗ごと
 

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2024年01月10日

陽水の詞は「基本的に本質はビジョン(幻想)の表現」


『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
blog「陽水は歌のバロックだ」続き
 
「ビーズとパール」には、
たくさんの女性の名前が出てきて、
ちょっと爛熟した退廃的なものを感じます。
一方の「真珠」では「真珠の形は永遠のシュールだよ」と
歌っている。
バロック美術に造詣の深い宮下規久朗さんの著書
『バロック美術の成立』の中では、
バロックの世界観は「相反する力に満ちており、
科学と宗教、
現実と幻想、
冷静と熱狂、
理性と欲望、
秩序と混沌
とを併せ持っていたが、
基本的に本質はビジョン(幻想)の表現に求められる
と考えている」とおっしゃっています。
 
- - - - -
社会学者・松島淨先生や宮下規久朗さんご指摘の
「爛熟した退廃的なもの」
「相反する力に満ちて」いるが
「基本的に本質はビジョン(幻想)の表現に求められる」
私が表現しきれていないことが
ズバリ書かれており
陽水は歌のバロックだ」という提案に
改めてなるほどと感じた次第です
 
「本質はビジョン(幻想)」では
「イミテーション・コンプレックス」が思い浮かびました
これもバロックのような感じがしますがどうでしょう
♪ 星が全部 イミテーション ♪
♪ 街は全部 イミテーション♪
♪ 恋は全部 イミテーション ♪
いいっすねぇ~
  
 
「ビーズとパール」収録アルバム『バレリーナ』
バレリーナ
 
「真珠」収録アルバム『永遠のシュール』
永遠のシュール
 
「イミテーション・コンプレックス」収録アルバム『カシス』
カシス
 
別冊カドカワ総力特集井上陽水
別冊カドカワ



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2023年12月31日

別れの「蛍の光」をアルバム冒頭に、その意図について、井上陽水

 
蛍の光
アルバム『UNITED COVER』より
 
- - - - -
キャッホーCrabskiさんとのコラボ企画
「Merry Christmas & Happy New year 特集」に
参加させてもらっています
 
・HN:キャッホーCrabski
・チャンネル:井上陽水縹緲録(@yosui_69)
・概要:井上陽水の作品を自分の感覚で視覚化し、果てなく記録するチャンネル
 
- - - - -

蛍の光←YouTubeリンクあり、クリックどうぞ
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview2001
「ここ30年ぐらい曲作りに悩んでましたから・・・」の項より
「ジャパニーズポップスの巨人たち」2002年8月発行 取材・文/田家秀樹
 
「蛍の光」
■インタビュアー
冒頭の「蛍の光」ですが・・・。
 
■陽水
これも、童謡とか、民謡とかね、
ポップスとかそういうのではない、
くくりもわからないんですけど、
もう著作権も切れたという感じでしたね(笑)。
そういう歌を10曲ぐらい軽くスタジオでやって。
「黒田節」なんかもちょっとやってみたんですよ、
「♪酒は飲め飲め」って。
これはなかなかいい歌だななんて思って、
さすがにそこまでの勇気はなかったんで、
今回は収録していないんですけど、
「蛍の光」と「月の砂漠」は収録してみようかなと。
 
「蛍の光」という曲は、
どうしても卒業式だとか、
船で行くときの音楽とか、
情けない例でいくと
パチンコ屋が終わるときとか、
そういうことでとにかく「さようなら」というか、
いろいろなお別れというか、
おしまいという感じなんですけど、
そういうイメージが強い曲なんです。
それを一番最後に持っていくのもね、
このはばかれるというのが、
おわかりになる方はおわかりになれると思うんですけど、
でも「えっ、どうして最後じゃいけないの」って
人がほとんどだと思うんですけど、
やっぱり少数の人が
これが最後というのはないだろうと思うんですよね。
じゃあ、お尻から2、3曲前あたりが適当かな
なんて思うんですけど、
これもちょっといやらしいんですよね。
いっそスパッと物事の白黒をはっきりつけるためにも
頭に持ってきたんですよね。
 
■インタビュアー
これは、その20世紀に別れを告げているというような
解釈もできたりしますもんね。
 
■陽水
そう言っていただけるのを待ってたんですけどね。
そこに作者の意図があるわけです(笑)。
  
- - - - -
長文になってしまったし
年末で皆さんお忙しいでしょうから今回は短めに
 
アルバム冒頭にもってくるとは
陽水さんらしい
ステキな声とアレンジで聴き惚れて
別れの曲というのを忘れてしまいます
「そこに(も)作者の意図が」あったかもしれません(笑)
 
 
曲「蛍の光」の収録されているアルバム『UNITED COVER』

  
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2023年12月24日

ハッピーもアンハッピーも「メリー・クリスマス」井上陽水

 
メリー・クリスマス
フォーライフ・レコード創立1周年を記念して
企画されたアルバム『クリスマス』の収録曲
 
- - - - -
キャッホーCrabskiさんとのコラボ企画
「Merry Christmas & Happy New year 特集」に
参加させてもらっています
 
・HN:キャッホーCrabski
・チャンネル:井上陽水縹緲録(@yosui_69)
・概要:井上陽水の作品を自分の感覚で視覚化し、果てなく記録するチャンネル
 
- - - - -

メリー・クリスマス←YouTubeリンクあり、クリックどうぞ)
 
『媚売る作家』
「セルフ・ヒストリー 陽水史」の項
 
フォーライフの四人で
クリスマスのアルバムを作った時ので、
なんかこれはボブ・ディランを
すごく意識した曲だったと思うんですけどね。
“綱渡りする”なんて詞は、
自分としてはディランを意識してる。
アコースティックなギターの弾き語りっぽいのも、
“その気になってた”からですね。
 
- - - - -
♪ ハッピー・クリスマス ♪とは歌っていますが
歌詞には、どちらかと言えば
アンハッピー、ネガティブ要素が詰まっていますね
陽水さんらしい
浮かれるのもいいけど
そうじゃない人もいる
曲を作った当時
陽水さんがそんな状態だったかは知りませんが
見方によっては、優しく包み込む曲
 
♪ ブルー・ブルー・クリスマス ♪
愛する人や大切なものを失った人たちのために
行われるクリスマスの礼拝
これをブルー・クリスマス礼拝と言うそうです
 
これもそれも含めて
♪ メリー・クリスマス ♪
陽水さんは神様!?(笑)
 
 
NHKのTV番組『井上陽水 マニアックカタログ』
ジャーナリスト津田大介さんとのやり取りの中で
「悲観的になる話が多いけど
人間としてどういうふうに生きるかというと
明るく前向きに肯定的にやるしかない
人間の想定なんて知れてて
え〜っなんて事が起きるのが
自然でもあるし
世の中でもあるし
前向きに明るくいくべきだど思うけどね」とコメント
 
陽水さんのこの曲「メリー・クリスマス」に
「前向きに明るくいくべきだ」というメッセージが重なるのは
私だけでしょうかね
 
 
井上陽水・小室等・吉田拓郎・泉谷しげるによるオムニバスアルバム『クリスマス』

 

媚売る作家

媚売る作家




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2023年12月19日

陽水「あくまで自分は新人歌手で」

 
パンフ「井上陽水 氷の世界ツアー2014」
井上陽水とリリー・フランキーが
『氷の世界』と70年代を語る
blog「アルバム『氷の世界』、流れは来てる!」続き
 
■リリー
これまでの二枚(『断絶』『陽水センチメンタルⅡ)は、
詞・曲、すべて自分でやってたのが、
『氷の世界』は3、4曲、共作してますけど、
抵抗とかなかったんですか?
 
■陽水
あくまで自分は新人歌手で、
プロデューサーのほうが強かったから、
だいたい指示通り動いてたかな。
 
- - - - -
言い換えれば
“私は従順な新人歌手です”
ホントかなぁ~(笑)
というのも失礼なことかもしれませんが
アルバムジャケットやパンフの写真から
ちょっと想像しにくい
これって、最近習ったんですが
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)でしょうか?
見た目で判断しちゃいけませんね
 
 
『氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)』

 
パンフ「井上陽水 氷の世界ツアー2014」
井上陽水_氷の世界ツアー2014_パンフレット








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2023年12月13日

陽水、エッジを効かさない歌がいいと挙げた曲が・・・

 
パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
「INTERVIEW」の項
blog「歌って本当に面白いな」続き
 
■インタビュアー
ご自身の作品で、他にもそういう、
“いま歌ってみると”っていうのはあるんですか。
 
■井上
あるよ。
みなさんあまりご存知ない曲かもしれないけど、
「白いカーネーション」
ていうのがあって、
これほど他愛のないものもないってくらいの歌なの。
それこそ、
<♪ぞうさんぞうさん おはながながいのね>的な歌だから。
自分が作っておいてなんだけど、
とかく10代20代は、
もっとエッジの効いたものを志向するんだけど、
このくらいの年齢になると、
<♪ぞうさんぞうさん おはながながいのね>だけでも、
“いや~、参った”ってなるわけよ。
 
- - - - -
「童謡・ぞうさん」
どこかのコンサートで歌ってましたよね
“いや~、参った”と
同じようなことをおっしゃってた記憶があります
( 私の勝手な想像ならお許しください  m(._.)m )
 
私も含め陽水ファンも
それなりの年齢になってきた方が多いですから
エッジを効かさない歌、いいっすねぇ~
 
TBSラジオ「たまむすび」出演時に
赤江珠緒さんが陽水さんの声を
まろやか”と言ってましたので
陽水さんの声と笑いの『エッジのないコンサート』なんて
いいんじゃないでしょうかね(笑)
 
 
パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE
 


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2023年12月12日

陽水「一本筋を通すのは好きじゃない」

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview1997
「一本筋を通して生きるというのは・・・?」
「BISES(ビズ)」1997年盛夏号 取材・文/近藤みなる
blog「どうしたらいいのか、いろいろ考えますね」続き
 
自分のことでも、福岡に帰ろうとか・・・、
妻はね、今、熱海に
老人専用の食事も医療もついている
マンションがあるでしょう、
そういうところもいいんじゃないかって。
でも、いくらなんでも早すぎるだろうって(笑)。
いっそ、外国にでも暮らそうとか、
まあたぶん、東京にいるでしょうね。
どっちにしても、
今こうやって生きているわけだから、
そこで感じていることを歌にしていくでしょう。
大体、こうあらねば、
と一本筋を通すのは好きじゃないですし、
いろんな音楽をやりたいんですよ。
柔軟な面と頑なな面、両方あるんです。
10年たってもたぶん、今のままでしょう。
曲を作って、たまぁーにコンサートやって。
そんな、変わってないと思いますよ。
 
- - - - -
「こうあらねば、と一本筋を通すのは好きじゃない」
同郷のタモリさんは「うどんにコシはいらない」
と、近いようなことを言ってますね(笑)
 
お二人とも九州男児ですが
九州男児というと亭主関白なイメージ
博多華丸・大吉の大吉さんは
「男子厨房に入るべからず」を守っているようなので
陽水さん、タモリさんは異色なんでしょうか
しかし、それもこれもありが面白い
私も「一本筋を通すのは好きじゃない」を
活用させてもらっています
ただ、私の場合は単なる言い訳
このblogでおわかりのように
あっちへフラフラ、こっちへフラフラと
ほとんどのことに筋がありませんが
「今こうやって生きているわけだから、
そこで感じていることを」
勝手につぶやいていきます(笑)
私的には、「10年たってもたぶん、今のまま」
陽水ファンでしょう
いや、最期を迎えるまで
これだけは唯一、筋が通ってるかもしれません(笑)
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2023年11月25日

聴くべきレアモノ!井上陽水「WHITE CHRISTMAS」


WHITE CHRISTMAS
 
- - - - -
キャッホーCrabskiさんとのコラボ企画
「Merry Christmas & Happy New year 特集」に
参加させてもらっています
 
・HN:キャッホーCrabski
・チャンネル:井上陽水縹緲録(@yosui_69)
・概要:井上陽水の作品を自分の感覚で視覚化し、果てなく記録するチャンネル
 
- - - - -
WHITE CHRISTMAS(←YouTubeリンクあり、クリックどうぞ)
フォーライフの設立メンバー4人
(井上陽水、吉田拓郎、小室等、泉谷しげる)による
フォーライフ・レコード創立1周年を記念して
企画されたアルバム『クリスマス』の収録曲
 
そろそろ街の雰囲気も、この時期になってきました
新型コロナが5類になって最初のクリスマス
それを見通していたわけではないと思いますが
陽水さんの伸びやかな明るい歌声が響く響くクリスマスソング
いいっすねぇ~
 
私の勝手解釈ですが
歌詞もそうですが
陽水さんの歌声には多少なりとも“翳り”があると思います
しかし、この「WHITE CHRISTMAS」には
それが感じられませんね
時期的にみれば
フォーライフ・レコード創立の高ぶりなのでしょうか
奥様・石川セリさんとこの頃に盛り上がっていたのでしょうか
わかりませんが
アップテンポの曲に乗って
陽水さんのあの声が、な、な、なんと明るい明るい
そして、最後の ♪ Christmases be white ♪ のwhite
伸びる、伸び~る
この最後だけでも聴き応えあります
翳りのないレアモノとしてお勧めする曲(笑)
 
と書きましたが
- - - - -
『媚売る作家』本人自身によるアルバム未収録曲全解説
「WHITE CHRISTMAS」
そのクリスマスのアルバムで何か既製の曲をっていうんで
歌ったんです。
僕は英語で歌ったやつが二、三曲あるんですけど、
後から思うと「やめときゃよかった」って。
- - - - -
歌声とコメントが合ってないなぁ~(笑)
陽水さんらしいとも言えますね(笑)
 
 
関連blog
ビング・クロスビーとは一味違うぞ!
陽水の声でゆっくり癒されたいクリスマスソング
 
井上陽水・小室等・吉田拓郎・泉谷しげるによるオムニバスアルバム『クリスマス』



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2023年11月10日

陽水と論文/レオナルド・ダ・ビンチの謎を解くように

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
 
2枚のアルバムの中に密かに存在していた“バロック文化”
―今回、松島先生は、新たな陽水論を提案してくださった。
論文名は「歌のバロック-新しい陽水論に向けて-」。
陽水がこれまで発表してきたアルバムとバロック期の芸術には、
共通する点が複数存在するという。
 
- - - - -
今回は“論文”をテーマに取り上げます
 
自作曲に関し
世界の見方の変化について「論文になる」
と言ってはいますが
論文にするつもりはまったくなく
齋藤先生の言葉を用いれば
そういうことに私は答える意思はありません
という裏返しの表現でしょう(笑)
 
陽水さんはご自身の曲について
聴き手の判断で作品を理解してもいい
というスタンスで
論文じゃないからね」と
論文の逆の立場である“曖昧さ”を大切にしています
 
ただ、松島先生のように学者の立場からは
論文にしたい興味深い対象だと思います
 
仮に、私に学者のような才能があれば
レオナルド・ダ・ビンチの謎のように
陽水さんの楽曲に隠されているものは何か?
というテーマを論じて
ノーベル賞を狙ったかもしれません(笑)
 
論文にしたくない陽水
論文にしたい学者
この対照性、ギャップがいいっすねぇ~、面白い
 
 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』

 


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2023年10月31日

陽水「何を至上とするかで言うと、極端かもしれないけど」

 
『綺麗ごと』
「堅くなる」の項
   
(カメラマンが1週間前に撮影した陽水の写真を届けにくる。
陽水は写真を見ている)
いや、撮影早かったね。
早いっていうのが大事なことになってきたね。
今までは仕上がりのよさも大切なポイントだったんだろうけど、
でも最近思うに、そのへんは微妙な形になってきた。
何を至上とするかで言うと、
極端かもしれないけど、
仕上がりよりも早いほうがいいというのが、
あながち馬鹿にできない話になってきた。
だって、早いってことで、
撮られる側も快適な顔ができるわけだし。
 
- - - - -
プロのカメラマンに撮影されることはありませんが
同じようなことを思わなくもないですね
 
たとえば
時間の余裕がないときに
アワビや松茸の上品な料理が出てきても
堪能はできないし
さらに待たされたりでもすれば、味なんてまったくない
それよりもチェーン店の牛丼の方が
よっぽど美味しい
「あながち馬鹿にできない話になってきた。
だって、早いってことで、」
食べる側も、心落ちついて味わえるし
気持ちを込めて“ごちそうさま”と言えるわけだし(笑)
 
ただ私の場合、残念なのは
アワビや松茸なんかほとんどお目にかかることがないので
そうかなぁ~と妄想です
普段は選択の余地なく牛丼です(笑)
たいへん失礼しました m(._.)m
 
しかし、「極端かもしれないけど」
この発想は大事だと思います
いろいろなことが想定できますからね
「極端かもしれないけど」“想定外の想定をする”
ときどき使ってます
 
 
綺麗ごと 
綺麗ごと










 

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2023年09月27日

陽水「差なんて関係ない」


『井上陽水全発言』
陽水語録'82
 
たとえば、僕とあなたの服装が違っていて、
どっちが現代的かっていうことになると、
かりにあなたのほう、としましょう。
あなたのほうがススンデルとするでしょう、
で、次の時代に
どっちのセンスが世の中の主流になるかっていうと、
こっち(自分を指す)のほうが
先に来ちゃうわけじゃないですか。
必ずそういう時点がありますよね。
そうなってくると、
差なんて関係ないんですよね。
ある意味じゃ、
遅れているなぁと思うヤツには気をつけないといけないですね、
一番ススンデルわけですから(笑)。
 
- - - - -
上の記事は
陽水さんの大学受験失敗からきてるんでしょうか
テストの点数の「差なんて関係ない」
そのときは遅れたけど
「次の時代に、
こっちのほうが
先に来ちゃうわけじゃないですか
必ずそういう時点があります」
確かに、その後には
陽水さんが“一番ススンデル”存在になった
なるほど~
 
いつも遅れてる私も少し力が湧いてきた
ただ陽水さんよりも~っと長いスパンが必要か(笑)
 
 
『井上陽水全発言』
井上陽水全発言












 


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2023年09月21日

社会学者・松島淨「彼(陽水)は声を褒められても満足そうに見えませんでした」それが一転・・・

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
blog「通常“to you”と歌うところを“to me”」続き
 
こういった傾向の作品はほかにもあります。
話しが少し遡りますが、
'83年に発表した『バレリーナ』や
'94年の『永遠のシュール』なども、
「新しいラプソディー」のような狂詩曲だと思うのです。
 
アーティストですから、
自分の才能を評価するのは当たり前のこと。
昔、テレビで彼がインタビューされているのを見たのですが、
その時、彼は声を褒められても
あまり満足そうに見えませんでした。
評価されても、本人は満足しない。
個人的に言わせていただきますと、
声を褒められても満足そうな顔をしなかったことは、
アーティストとして当然のことだと思うのです。
そうして考えてみると、
社会的作品と自己愛的作品を交互に出すことは、
まさにアーティストとしてのナルシズムの表出、
そのものだと思います。
そうして、彼自身が『バレリーナ』などの
“狂詩曲”作りを楽しんでいたのではないでしょうか。
 
- - - - -
「彼は声を褒められても
あまり満足そうに見えませんでした」
以前はそうだったと思いますが
ちょっと違った一面が・・・
『TBSラジオたまむすび』で
■赤江アナ
「陽水さんもね、本当にお声が素敵ですから」
■陽水
「いいでしょ」(笑)
■大吉
「もう受け入れだしました」(笑)
(参考blog「陽水自己自慢「いいでしょ」」)
 
ヒットを飛ばし世の中に認められても満足することがなかった
と松島先生が指摘されたときから時が経ち
声を褒められて即座に満足げな反応する陽水さん
自己愛をストレートに表現!笑いを交えながら
この変化が楽しい
そんな今、曲を作るとどんな曲になるでしょうか
驚きと感動、癒しと笑いを期待しますが
ちょっとマズイでしょうか(笑)失礼しましたm(._.)m
 
 
アルバム『バレリーナ』

 
アルバム『永遠のシュール』

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)
こんな方にお勧め!
陽水を聴き歌い、陽水に驚愕し享楽す、陽水の発想と表現その独創的な世界触れてみませんか。あなたをきっと豊かに強くする。「陽水研究」人気者になるか、変人扱いされるか。だけど、変わっているからこそ面白い。だから陽水!
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