あいまい・ゆるい・ぼんやり

2023年11月15日

陽水「ボブ・ディラン、あんな風に歌えたら」に衝撃走る

 
『井上陽水全発言』
陽水語録'82
 
あの武道館でみたボブ・ディランのコンサート。
あんな風に歌えたらと思うんですよね。
 
いやあ、ボブ・ディランのコンサートには
六日のうち三回も積極的に言ったんですよね。
実は、コンサートなんて
どうでもいいと思っていたんだけど。
ステージがはじまって、
ディランが出てきた時感じたんだけど、
彼はなんかこうよろけちゃったのね。
額に汗して無理してるって感じは全然ない。
僕なんか、自分のコンサートをビデオでみても、
まだよろよろしていないんですよ。
まだ肩に力が入りすぎていて、
醜く若くて、元気なんですね。
 
- - - - -
ステージで「よろける」ほどの状態で歌いたい!
いいっすねぇ~ 楽しい
 
(失礼は承知の上で)
そういう状態に近づきつつあるんじゃないでしょうか
そろそろいい頃合いです陽水さん
期待を大きくもっちゃいます
別の意味の期待も膨らんでます
ステージに出てきたとき
どんなふうによろけるのか、コケるのか
こんな楽しみがあるから陽水ファン止められない(笑)
 
 
『井上陽水全発言』
井上陽水全発言


 


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2023年10月28日

陽水「ポリドールに移籍し、本名で再デビュー」ただちょっとズレてる!?


『ラインダンス』
「断絶」の項
 
昭和四十七年(1972)24歳
4月 ポリドールに移籍し、
 本名でシングル「人生が二度あれば」
 (B面は「断絶」)ーDR1669で再デビュー。
5月 LP『断絶』(「あこがれ」「断絶」
 「もしも、明日が晴れなら」「感謝知らずの女」
 「小さな手」「人生が二度あれば」「愛は君」
 「ハトが泣いてる」「白い船」「限りない欲望」
 「家へお帰り」「傘がない」)-MR5013発表。
7月 LP『モップスと十六人の仲間たち』(歌・モップス)
 - 東芝音楽工業 LTP9059に「窓をあけろ」発表。
8月 シングル「傘がない」(B面は「感謝知らずの女」)
 -DR1699発表。
 「傘がない」は七〇年以後の
 若者達の心情を象徴した歌として注目を集める。
 
- - - - -
『ラインダンス』の記録には上のように書いますが
■移籍の年(1972年)について
Wikipediaでは
「1971年、ポリドール・レコードの
ディレクター多賀英典に誘われて移籍し、
初のアルバム『断絶』のレコーディングを始める」
 
■再デビューの月(4月)について
Wikipedia
「1972年3月1日、芸名を井上陽水(ようすい)と改め、
シングル「人生が二度あれば」で再デビューを果たす」
これは『井上陽水 FILE FROM 1969』も同じ記録
 
■「傘がない」発売の月(8月)について
井上陽水オフィシャルサイトでは
「1972年7月1日 傘がない」
 
ちょっとラインダンスが乱れてますかね(笑)
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 

 
ラインダンス (新潮文庫)
ラインダンス


 

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2023年10月22日

陽水の「新しい英雄像」に勇気湧く!?

 
『井上陽水全発言』
陽水語録'82
 
実は強靭なものがあって、
イザ!ってときはなにかやるぞ、
というのも、またつまらないんですよ。
それじゃあんまり美しすぎるじゃないですか。
イザというときにガンバルなんて、
なんか鼻もちならないっていうか・・・。
やっぱりダメだ、
という感じのほうが美しいんですね。
そういった英雄のパターンは、昔から描かれてるし、
けっして新しい英雄像でもないわけですよね。
新しい英雄像は、ここぞってときにコケるヤツ。
そういう新しい価値観が、もうどんどん出てきて、
たとえば「フリテンくん」とか、
それに近いですよね。
 
- - - - -
「フリテンくん」(作者:植田まさし)をご存じとは
いいっすねぇ~
親近感が湧きます
 
「新しい英雄像は、ここぞってときにコケるヤツ」
この言葉を見て、がぜん力が湧いてきました
「ここぞってときにコケる」 まさに私
これからは私の時代だ!
新しい英雄になれるぞ(笑)
 
ただ、ちょっと気になるのが
ここぞってときだけではなく
私、いつもコケてるんですけど
それは大丈夫でしょうか
まだ早い?
さらに、もう少し先の時代でしょうか(笑)
 
それはさておき
「新しい価値観が、もうどんどん出て」くる
その先駆となっているのは陽水さんではないでしょうか
私にとっての英雄です
力の抜けた勇気が湧いてきます
この言葉はヘンか、でもいいや
「新しい価値観」としよう(笑)
 
 
『井上陽水全発言』
井上陽水全発言












 

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2023年09月04日

陽水「とんでもない歌だよ」/その歌とは

 
『媚売る作家』
「本人自身によるアルバム未収録曲全解説」の項
 
「子供への唄」
いつ頃の唄なのか、自分でもちょっと知りたいんだけど。
子供が生まれてから作ったとは思えないけど・・・。
もしこれが、
子供が生まれてから作った歌なら、
とんでもない歌だよ(笑)。
 
- - - - -
「とんでもない」というのは
どういう意味なんでしょうか(笑)
ネガティブなのか、絶賛なのか
あいまいなところが陽水さんらしい
 
ちなみに
1976年12月5日に発売された
『東京ワシントンクラブ』に収録されています
石川セリさんと1978年に再婚し
同年に長男誕生されているようなので
子供が生まれる前に作った唄ということになりますね
 
なお、私に初孫ができたときに
はじめに頭に流れたのがこの唄
中高生の頃から聴いていましたが
改めて私にとっては印象的なステキな唄となっています
 
 
「子供への唄」収録アルバム『 東京ワシントンクラブ 』
東京ワシントンクラブ 
 
「子供への唄」収録アルバム集『ReMASTER』

 


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2023年08月20日

中村中「聴き手の判断で作品を理解してもいいんだ」/「氷の世界」も「とまどうペリカン」も 「ジェラシー」もそう

 
 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
表現者によるリスペクト!陽水力
中村 中
 
「氷の世界」も「とまどうペリカン」も
「ジェラシー」もそうですけど、
10代の頃に聴いた印象と今聴く印象と違っています。
今ほど考える幅も知恵もなかったので、
曖昧なものを楽しむとか、
曖昧なものを確かめるという
考えもなかったんでしょうね。
今は頭が少し追いついたというか、
聴き手の判断で作品を理解してもいいんだっていう
余白と余裕が少しできたのかもしれません。
高校生の頃は、ホントに子供だったんです(笑)。
 
- - - - -
「聴き手の判断で作品を理解してもいいんだ」
その通りですね
特に、陽水さんの作品は
「曖昧なものを楽しむ」ようにできていますよね
 
だから、このブログもグダグダを書きながら
続行けられています
正解があれば、“はい終了”って
何の幅もなく、面白さもないものになってしまいます
(面白いは、私個人の勝手感想ですが)
ただ、私にもう少し知識やセンスがあれば
もっと皆さんに楽しんでもらえるのにと
無力感に苛まれますが
曖昧さでグダグダを言えて
私自身は楽(らく)
“楽”も“楽しい”
これでいいのだ!(バカボンのパパ流)(笑)
陽水さん、ありがとうございます
ご覧いらいている皆さんも、ありがとうございます
 
 
「氷の世界」「とまどうペリカン」「ジェラシー」収録アルバム『GOLDEN BEST』

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』

  

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2023年07月12日

陽水「親に笑われた」

 
『綺麗ごと』
「観る」の項
 
豊国館で観た映画を、
大人になってから偶然観て、
思い出すっていうケースがある。
漠然と記憶に残ってはいるんだね。
たとえば、フランク・シナトラの『黄金の腕』がそうだった。
あの映画、いいね。
それから『偽将軍』。
これはさ、俺、子供だったから
“偽(にせ)”っていうのが“為(ため)”に見えて
『為将軍(ためしょうぐん)』と読んで親に笑われた、
HAHAHA。
年代的にも1950年代だから。
ハリウッドの全盛期だよね。
大量生産して、世界中に送り込んでいた。
役者もいいし、映画資本もあってね。
そのへんの映画を田舎で見れたっていうのは、
産炭地としての好景気があったからだろうね。
 
- - - - -
言葉を間違える
 
ラジオ番組
『坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』
CM明け、拓郎さんが「有楽町で逢いましょう」
  ♪ あなたを待てば 雨が降る
  濡れて 来ぬかと 気にかかる ♪
と歌い
 
■拓郎
(陽水さんへ)
♪ 濡れて 来ぬかと 気にかかる ♪
書いてよ、こんな詞
 
■陽水
いやいや
こぬかってね、ちっちゃな糠(ぬか)かなと思って
濡れて小糠(こぬか)?
 
■拓郎
陽水、そういうバカなことをいうおっさんだったの?
 
■陽水
ちっちゃい糠ってあるのかな?
 
(3人で爆笑)
 
■拓郎
こぬか?
 
■坂崎
でも、歌謡曲って
言葉が、わかんないことがいっぱいありましたよね
 
■陽水
たくさん子供の頃はね
わからないのはあった
 
- - - - -
陽水さんも子供の頃は
言葉をよく間違って、笑われたというエピソード
 
陽水さんも、そういうことがあったんだ
私もよくあったので
笑えたし、ホッとした
ただ私の場合は、いまだに続いてるのが残念極まりない(笑)
 
 
綺麗ごと 
綺麗ごと








 

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2023年01月08日

土井善晴「日本は今までええ加減、アバウトで」~陽水さんと通じるものがあるか

  
『料理と利他』土井善晴 中島岳志
第2回:自然に沿う料理
質疑応答
「Q1 
日本人がここまでレシピ至上主義になったことの背景には、
どのようなものがあると思われますか?」の項
 
日本人ってそれまでレシピないんですよ。
ないところにあとから入ってきたものなのですが、
ところが、今は日本人のほうがレシピに執着しているんですね。
 
日本は今までええ加減、アバウトで、
作法やきちんと御膳を整えることを大切にしてきたのが
レシピが入ってきたらそれにとらわれてしまうようになった。
きれいに整えることを疎かにしている。
 
- - - - -
陽水さんと懇親のある土井善晴さんの言葉
通じるものがあるか考えてみた
 
「ええ加減、アバウト」
曖昧、どうにもで考えられる
「作法やきちんと御膳を整えることを大切にしてきた」
語調や言葉の響き、それを乗せるメロディを大切にしてきた
「レシピが入ってきたらそれにとらわれてしまうようになった」
言葉の意味や論理性にとらわれるようになった
「きれいに整えることを疎かにしている」
日本の風土や住む者の感性を疎かにしている
確かに、陽水さんの曲はきれいに聴こえます
歌詞の内容は別として、陽水さんの声質もあると思いますが
聴きやすい、それにはこだわっているのではないでしょうか
 
どうでしょうか?
分野が違えども、共通しているところがあるように思います
 
参考「土井善晴「レシピを意識した途端に、人間という生き物は感覚所与(五感)を使わなくなる」陽水さんに当てはめて考えれば
 
 
『料理と利他』土井善晴 中島岳志

  

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2022年10月13日

陽水の歌い方は桑田圭祐と同じ発声法/声紋分析で見えた

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版『井上陽水が聴きたくて。』
 
声紋分析で見えた、歌い手としての凄み。
日本音響研究所 所長 鈴木 創
「歌謡曲のカバーらしからぬ、子音を強調した英語的な発声。」 
「さらに言えば、
『ふぁぬぅぁすぁく』と
常に口を動かし、
音を出し続け、
どんどん共鳴して変わっていく英語的な発声法です。
語尾も『ku』よりも『k』に近い発音。
口の動きもなめらかで、
『あ』でも『い』でも『う』でもない
曖昧母音を大切にしている印象です。
そのため少し湿度のあるヌメッとした、
甘い感じにも聴こえます。
アプローチは異なりますが、
桑田圭祐さんも同じ発声法です。」
 
- - - - -
『ふぁぬぅぁすぁく』は「はなさく」の箇所でしょう
そして、「『あ』でも『い』でも『う』でもない曖昧母音を大切にしている」と分析
曖昧母音って??
特殊な表現が出てきました
なんじゃこりゃ
 
陽水さんの歌い方は日本語を大切にしていて
言葉の意味は別として
聴きやすく曖昧には聴こえないと思うのですが
声紋分析では曖昧な母音だと
 
また、桑田佳祐は陽水さんに比べれば
やや聞き取りにくい歌い方だと思うのですが
同じ発声法だと
 
へぇ~の連続
声紋分析、面白い!!
 
 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 

  


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2022年02月21日

陽水、日本で変だと思うところは「どうも」

 
『綺麗ごと』
 
この日本という国で変だと思うところは?
 
「どうも」って言葉ですね。
なんども「どうも、や、どうも」ですませるところがあるでしょ、日本人て。
会うとき「どうも」、
別れるときも「どうも」(笑)
便利に使ってるんですよ。
すごくあいまいな言葉だと思うけど
なんか文化の香りがするんですねえ。

 
- - - - -
精神科医・和田秀樹さんの著『 ストレスの9割は「脳の錯覚」』で
「曖昧さに耐えられる」のが、成熟した大人の条件
をこのブログでも取り上げたが
「どうも」は、あいまいな言葉の究極のひとつ
そこに引っ掛かりを感じるのは
意識をしているから!
この後、陽水さんはあいまい性を
曲づくりにふんだんにいかし
独特の成熟した大人の世界をつくりだしている
 
ロバート・キャンベルさんも著『井上陽水英訳詞集』
(第2章 余白に気をつけろ)で
あいまいを取り上げている
- - - - -
(「アジアの純真」を話題にしながら)
陽水さんの詞の際立った特徴は
イメージであって
揺らぎとか夢とか
あいまいではあるが
精緻に計算された時制とか
何と呼ぶべきか迷いますが
音韻、音声的な部分が
その核心に近いところにあると言えます。
- - - - -
あいまいなのに核心に近い、って
一見おかしい
その相反するものを融合させている
普通だったらギスギスと違和感を感じるのに
逆に、リスナーを気持ちよくさせるなんて
超不思議な人
こういう人を天才というんじゃないか
 
 
ストレスの9割は「脳の錯覚」

 
『井上陽水英訳詞集』
ロバート・キャンベル

 
綺麗ごと 
綺麗ごと








 


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2022年02月15日

井上陽水のことば“あれがまたあれ”~これがわかれば陽水ファン!?

 
『オフライン それぞれの青春のグラフィティ』
陽水さんと小室等さんとの対談(2000年12月)
 
「 カオス状態!?髙田渡、遠藤賢司、加川良、三上寛、友部正人、そしてアンドレ・カンドレ 」続き
 
 
(小室)
渡はどうだったですか?
 
(陽水)
あれがまたあれだったじゃないですか
あれがまたあれっていうのも
また日本的ですけど
わかっていただけるような気がするんですけど
 
(陽水、小室)
ハハハハ《大爆笑》
 
- - - - -
“(高田)渡はどうだったですか?”
と、陽水さんと特に対照的な人物をターゲットにして
対談を面白おかしくしようとする
小室さんのチョイ悪の意図がうかがえる (笑)
 
それに対して陽水さん
“あれがまたあれ”って
わからない人には、まったくわからない
わかる人には、それとなくわかって面白い
限られた阿吽の呼吸的な感じの表現
そのことを“日本的”と
 
この面白い限られた曖昧性
曲にもふんだんに利用している陽水は日本的
海外の人には、このよさがなかなか伝わらない
わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ〜、ざんね~ん
 
 

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2022年01月20日

陽水のぼかしテクニックが病みつきに

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」
 
陽水好きの人気作詞家が、
歌詞で選んだ「ベスト10」
いしわたり淳治
 
ペリカンが主役の「とまどうペリカン」
ペリカンって奇妙な鳥だし
陽水さんの歌詞にときどき登場するのが不思議ですよね。
個人的にいちばん好きなのは
《私も今さみしい時だから/教えるのはすぐ出来る》
の部分。
かなりぼかして書いているのに
「今夜のゆき先」がどこなのか
10人が10人同じことを想像できる粋なやりとりで素敵です。
 
- - - - -
“ぼかして書いている”
確かにそうだと思う
ぼかしが絶妙!
 
ただ、“10人が10人同じことを想像できる”かは疑問
ぼかしが絶妙がゆえに
受け取る人それぞれがそれぞれなりの想像が出来うる
「今夜のゆき先」はこれだ!と
決めつけるのはどうかなぁ?
 
昨日の「 陽水「TWIN SHADOW」~YOU'RE BREAKING意味深な歌詞とあいまって醸し出す大人の世界
「TWIN SHADOW」も、かなりぼかされている
いろいろ解釈できるので
その時の自分の状況にどうにでもあわせてイメージできる
今日聴いて思い描く絵と1年前の絵とは違う
これが憎い陽水さんの技
 
 
「とまどうペリカン」収録アルバム『LION&PELICAN』

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 

 


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2022年01月19日

陽水「TWIN SHADOW」~YOU'RE BREAKING意味深な歌詞とあいまって醸し出す大人の世界

 
「TWIN SHADOW」
 
嫌いな言葉は WHY
恋の理由を 訊くなんて
~ 
誓いの言葉を 沈め合い
YOU'RE BREAKING,YOU'RE BREAKING
~ 
求め合うたびに
巡り会えるまで
 
- - - - -
優しく語りかける歌い出しとは対照的に
サビ
♪ 求め合うたびに 
♪ 巡り会えるま
 に   の語尾で最高潮に盛り上げ
♪ YOU'RE BREAKING ♪の意味深な歌詞とあいまって
「TWIN SHADOW」
醸し出す大人の世界
たまらない!
 
 
「TWIN SHADOW」収録アルバム『魔力』

 


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2021年11月09日

曖昧・不確定要素に対する陽水の感性

 
「井上陽水 うれいの年表」
 
ライブアルバム『もどり道』
歌詞カードの裏に書かれている
 
昭和39年
高校入学
夜、コンプレックスの数をかぞえると
24コもあったので、ねむれなくなる
 
- - - - -
「イミテーション・コンプレックス」
♪ 恋の数を正確に決めて レイプする令嬢
まばたきながら ♪
 
コンプレックスの数 や 恋の数
きっちり数をかぞえたり、正確に決めたりしているが
そんなことできる?
 
曖昧であったり、不確定要素があったりするけど
そんな感性を吹き飛ばしているところが
陽水の陽水たる所以では!?
 
 
「イミテーション・コンプレックス」の収録されているアルバム『カシス』 

 
『陽水ライヴ もどり道ver』

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 
「うれいの年表」は掲載されているのでご覧あれ

 


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2021年10月18日

ロバート・キャンベルの陽水評「あいまいで精緻」

 
ロバート・キャンベル
『井上陽水英訳詞集』
第2章 余白に気をつけろ
 
(「アジアの純真」を話題にしながら)
陽水さんの歌詞世界における音声的な要素を
英語に置き換える際に
どこまで配慮できるのか
 
陽水さんの詞の際立った特徴は
イメージであって
揺らぎとか夢とか
あいまいではあるが
精緻に計算された時制とか
何と呼ぶべきか迷いますが
音韻、音声的な部分が
その核心に近いところにあると言えます。
 
- - - - -
日本文学者で東京大学名誉教授の
ロバート・キャンベルさんの表現は
難し過ぎて凡人の私にはよくわかりませんが
「あいまではあるが
精緻に計算された時制
音韻、音声的な部分がその核心」の箇所は
感じるものがあります
 
あいまいだけど気持ちがいい
よほどでないと
生み出せませんよね
人の感性を震わす核心を確かに突いてます
 
あいまいなだけ、または、気持ちいいだけでは
「アジアの純真」
あそこまで受け入れられなかったでしょう
 
相当な苦労の末のものなのか
天才的な感性によるものなのか
その両方だと思いますが
ある意味
楽曲としての最高傑作ではないでしょうかね
 
 
「アジアの純真」収録アルバム『GOLDEN BEST』

 
『井上陽水英訳詞集』
ロバート・キャンベル

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)

2021年10月17日

「ファジーな答えも出せる」のが理想、とすれば陽水の曲は理想的

 
『 ストレスの9割は「脳の錯覚」』(精神科医・和田秀樹 著)
~思考グセに気づけば、もっとラクに生きられる~
第2章 脳の判断をゆがめている原因は何か?
「「ファジーな発想力」こそ、これから求められる力」の項
 
スキーマは、情報処理の「型」です。
型があるから、あれこれと迷わず、
すばやく答えが出せるというのがスキーマの利点ですが、
その「型」が硬直化し、ほかの答えが出せなくなると
時代の変化にもついていけないのです。
では私たちはスキーマとどう付き合っていけばいいのでしょう。

答えを白か黒か決めつけず
あれもある、これもあるというふうに
「ファジーな答えも出せる」というのが理想です。
 
- - - - -
ファジーな歌詞が陽水さんの特徴
曖昧で、白か黒かわからない
答えは一つじゃない
ということは
“理想的な”曲、っていうこと!?
今を生きる人にとって
現代社会にとって
勝手にそう思っている
 
ところで、
ファジーな曲を作るのは非常に難しいと思う
白か黒かの方が簡単
闇夜に針の穴を通すような至難の業
七転八倒し、艱難辛苦を乗り越えながらの
創作の末、レコーディング、リリースという
運びではないかと思います
ありがたやありがたや、感謝感激雨霰
そういう気持ちで毎日聴いてます (笑)
 
 
ストレスの9割は「脳の錯覚」

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(2)
こんな方にお勧め!
陽水を聴き歌い、陽水に驚愕し享楽す、陽水の発想と表現その独創的な世界触れてみませんか。あなたをきっと豊かに強くする。「陽水研究」人気者になるか、変人扱いされるか。だけど、変わっているからこそ面白い。だから陽水!
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