社会・人類・世界・時代・現代

2024年02月22日

陽水「僕らの年代の応援歌」


『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview1998
井上陽水、『九段』を語る
「マルチミュージック」1998年6月
  
最新伝説
4~5年前からできてた曲なんだけど、
今回のレコーディングで俗に言う
「サビ始まり」に変えてみたり、
平井夏美さんに協力してもらったり。
僕らの年代の応援歌みたいなものが作れないか、
っていうことが基本にあって。
1000ジュゴン?
ジュゴンが1000いるってことです(笑)。
 
- - - - -
♪ なつかしい歌よ友よ最新伝説 ♪
サビ始まりのこの箇所は「僕らの年代の応援歌」
そうかもと思いますが
他の歌詞を「僕らの年代の応援歌」として
理解するのは凡人は難しい
発想を変えて、意味にとらわれず
軽快なメロディと見慣れた歌詞のパレード
それでいい
考えても答えはでそうにない
いや答えを出そうとするのがいけないよ
という応援歌でしょうか
「1000ジュゴン?
ジュゴンが1000いるってことです(笑)」
ただそれだけなのに考え過ぎていませんか?
 
勝手解釈です m(._.)m
 
参考blog
恋する人魚の最新イメージ?
はじまりは「最古のニュース」?
 
 
「最新伝説」収録アルバム『九段』
九段
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
1969


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2024年02月02日

陽水「ガイドのいない・・・」状態

 
『媚売る作家』
「本人自身によるニュー・アルバム『ガイドのいない夜』
 全曲解説」の項
 
「ガイドのいない夜」っていうタイトルはね、
まあ無意識につけたものですけど、
潜在的に僕個人が二十世紀を総括してるんじゃないかって、
つけた後から判明した感じもするんです。
まあよく言われることだけど、
娯楽も趣味もどんどん最近は細分化している。
昔なら、みんなで驚いた
ビートルズの登場、
三島由紀夫の事件とか、
そういうのがあったけど、
最近は指針ていうものがない。
ソ連の崩壊とともに、
世の中の指針もなくなった。
資本主義でも共産主義でも社会主義でも、
保守でも革新でも、
すべての事に指針がない。
親は子供を、どう育てていいかわからない。
音楽家も、どういう音楽やればいいのかわからない。
つまり、そういう状態は“ガイド”がいない状態だし、
世紀末には起こりやすいことなんです。
 
- - - - -
確かに、“ガイド”がいない状態
わからないことだらけ
二十世紀を超えた現在も相変わらずです
ただ私には井上陽水という指針を持っています
一言では言い表すことができないし
感覚的なものが強かったり
“なに、これ!?”的なものもあったりしますが
なにか大事なヒントが隠されているようで
それを探しに進んでいます
探し当てられないでしょうけど
わからないことを考えたり思ったりすること
こうやって日々記事を書くこと
一つのことに熱中することは楽しい
 
 
アルバム『ガイドのいない夜』
ガイドのいない夜
 
『媚売る作家』
媚売る作家
 

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2023年12月16日

クリスマスに「お願いはひとつ」 陽水は何を願った?


お願いはひとつ
アルバム『LION & PELICAN』より
 
- - - - -
キャッホーCrabskiさんとのコラボ企画
「Merry Christmas & Happy New year 特集」に
参加させてもらっています
 
・HN:キャッホーCrabski
・チャンネル:井上陽水縹緲録(@yosui_69)
・概要:井上陽水の作品を自分の感覚で視覚化し、果てなく記録するチャンネル
 
- - - - -
お願いはひとつ(←YouTubeリンクあり、クリックどうぞ)
 
陽水さんの娘さん・依布サラサさん
本『長い猫と不思議な家族』の中で
陽水さんの曲の中でサラサさんの好きな曲
『お願いはひとつ』を挙げ
♪ ジキル、ハイドまでがクリスマスプレゼントを買う ♪
という歌詞が好きと書いています
 
陽水さんご自身も、あるテレビ番組で言っていました
♪ ベルの音が街に鳴り響く
ジキル、ハイドまでがクリスマスプレゼントを買う ♪
親子ですね~(笑)
 
私も好きで、それは
キル、イドでがリスマスプレゼントを
強い語調で始まるコトバを上手く並べてリズミカル
強いんだけど耳にスムーズに入ってきます
とても印象的でいいっすねぇ~!
 
聴きやすい曲調と歌詞で
歌詞はパーソナルな内容なのですが
平和を希求している曲ではないかと思っています
♪  ジキル、ハイドまでがクリスマスプレゼントを買う ♪
『ジキルとハイド』
誰の心の中にもある善の面と悪の面の葛藤を描いた作品として有名
善良なジキルと悪のハイドの二面性がテーマで
ジキルの抑圧された欲望の化身となった
ハイド(今の絶対的権限者)までが
クリスマスを祝う様子を見せながらも
♪ 野外音楽場の外で
子供達の歌う讃美歌にも賛美されない ♪
他国へ(武器を使って)
命乞えする子供達の願いにも影響されず
攻撃を繰り返し、悲惨な状況を生み出している
今まさに起きている状況を見通していたのでしょうか
 
♪ お願いはひとつ
こんなブルーシィーなシーズンは
早く過ぎ去っておくれ ♪
クリスマスに「お願いはひとつ」
 
「傘がない」にも匹敵する名曲ではないかと思います
ちなみに「傘がない」について陽水さんご本人解説
「いいですか、傘は象徴なのです。
『俺』の傘ではなく、
人間、人類の『傘』なのです。
傘は平和や優しさだったりする。」
(ロバート・キャンベル『井上陽水英訳詞集』より)
 
 
「お願いはひとつ」収録アルバム『 LION & PELICAN 』

 
「傘がない」収録アルバム『断絶』
 
 
『井上陽水英訳詞集』
ロバート・キャンベル



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2023年12月10日

陽水「21世紀のことはわりと本気で考えています。僕も明るい歌作っていて・・・」

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview1997
「一本筋を通して生きるというのは・・・?」
「BISES(ビズ)」1997年盛夏号 取材・文/近藤みなる
 
21世紀のことはわりと本気で考えています。
話堅くなりますよ。
今、20世紀の日本で生きている。
世紀末というネガティブな要素が多いでしょう。
閉塞感がありますね。
東西冷戦が終わったのに、
あちこちで紛争が起きている。
人間の数も信じられないくらい増加し続けている。
環境問題も実にさまざまなことがある。
こうしたくらい状況がね、
21世紀になったら・・・ぱあっと開ける、
なんてことあるのかなぁ~、
急に今日からなんてね。
そのへんのところが興味深いですね。
僕も明るい歌作っていて
「なんだ、あのとき大変だったのは、
単に世紀末だったからなのか」と思ったりしてね。
 
- - - - -
NHKのTV番組『井上陽水 マニアックカタログ』
ジャーナリスト津田大介さんとのやり取りの中で
「悲観的になる話が多いけど
人間としてどういうふうに生きるかというと
明るく前向きに肯定的にやるしかない
人間の想定なんて知れてて
え〜っなんて事が起きるのが
自然でもあるし
世の中でもあるし
前向きに明るくいくべきだど思うけどね」
というようなコメントをしていたのが印象的でした
 
最近の情勢や状況を考えると
“急に今日から ぱあっと開ける”のは
なかなか難しいんじゃないかと思いますが
そういうふうに曲を作っていくことから
前向きに明るくなりそうな
感情や意識を醸成していくことに
寄与できるんじゃないでしょうかね
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2023年11月29日

陽水、実感こもった一言「歌って本当に面白いな」

 
パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
「INTERVIEW」の項
blog「歌われているご両親の年齢に自分も」続き
 
■井上
面白いなぁ、
そういうことってあるんだなぁってね。
でも「傘がない」にしてもそうだけど、
40年前に作ったみたいな曲でも、
歌ってみると
今の時代とオーバーラップしながらってことにもなる。
歌って本当に面白いなって思うよね。
 
- - - - -
「今の時代とオーバーラップ」
陽水さんの歌は色あせないと言われますが、まさに!
 
アルバム『氷の世界』全曲を歌う全国ツアーがありました
感動し喜びに浸りましたが
上のコメントを読むと
アルバム『センチメンタルⅡ」や
アルバム『断絶』の
全曲ツアーってのはどうでしょうか
さらに、プレミアムツアーとして
アンドレ・カンドレ時代の『シングル6曲ツアー』
なんてもの乙なものだと思いますが
どうですか旦那!?
失礼しました m(._.)m
ただ薄っすら期待してます (笑)
 
 
パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE
 


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2023年10月09日

井上陽水「娘がねじれる時」のリンゴは「氷の世界」と同じ意味か!?

 
「娘がねじれる時」
 
♪ 公園のベンチよりホテルの部屋で
恋人の唇が好きと動いた
勇気なら持ちなさい 得になるから
リンゴなら食べなさい 中の中まで ♪
 
- - - - -
昨日のblog「のら猫ではじまり、のら猫で次のはじまりへ」続き
 
“~なさい”という命令形
それが恋人から娘へだとすれば
そこに出てくる“リンゴ”は何?
 
リンゴといえば、「氷の世界」
♪ 窓の外ではリンゴ売り
声をからしてリンゴ売り ♪
 
このリンゴについて
シンガーソングライターの中村中さんは
次のように書いています
- - -
リンゴって心臓のような気もするし、
そんなものを売ってしまうなんて…って。
それを私は“体を売ってしまう”ということに結びつけて、
「リンゴ売り」と言う曲を以前作ったんです。
なので、“リンゴ売りは娼婦だったんですか?”って
 
blog「リンゴ売りは娼婦だったんですか?
- - -
そうだとすれば、上の歌詞
“(恋人から娘に)体を売りなさい、最後の最後まで”
という解釈ができなくもないかも
♪ 勇気なら持ちなさい 得になるから ♪
という歌詞も、そうかと思える
 
ねじれた解釈かもしれませんので、悪しからず m(._.)m
 
 
「娘がねじれる時」収録アルバム『GOLDEN BEST』

 


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2023年10月08日

井上陽水「娘がねじれる時」/のら猫ではじまり、のら猫で次のはじまり

 
「娘がねじれる時」
 
♪ そのとき夜空がゆがむ
悲しい娘もゆがむ
心と体と愛がねじれる ♪
 
- - - - -
陽水さんの代表曲
“夜空”は社会か
社会がゆがみ
悲しい娘もゆがみ
“心と体と愛がねじれる”
 
1番
♪ 真夜中の街角に キラリと光る
のら猫の瞳では まさかあるまい♪
4番
♪ 父親はこれまでの闇に目をやり
のら猫の瞳から愛を感じる ♪
 
のら猫ではじまり
のら猫で終わりとみるより
次のはじまりなのでしょう
不条理の連鎖
ねじれの循環
 
ねじれた解釈かもしれませんので、悪しからず m(._.)m
 
 
「娘がねじれる時」収録アルバム『GOLDEN BEST』

 


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2023年09月30日

社会学者・松島淨「“社会から受ける愛”と“自己愛” ―陽水の中のナルシズムが安定」

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
blog「声を褒められても・・・」続き
 
しかし、'00年以降は過去のような
韜晦(*)を感じさせる歌が、
なくなったように感じます。
青年から壮年、壮年から中年へと歩みを進め、
成熟も喪失感も経験し、歌にしてきた。
しかし、近年は奥田民生さんとの
デュエットを楽しんだりしている。
きっと、さらに成熟して、
“社会から受ける愛”と“自己愛”——
陽水の中のナルシズムが安定した形で統合され、
ネガティヴな歌はもう作らないという、
安定した境地に来ているのかもしれませんね。
 
- - - - -
* 「こうかい」とフリガナがついていますが
漢字から検索すると「とうかい」と読み
自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと(goo辞書)
が意味のようです
 
「“社会から受ける愛”と“自己愛”の統合」は
経験を重ねた陽水さんがコンサートで
とても楽しんでいる様子から、そうだなと思います
 
ただ「ネガティヴな歌はもう作らない」はどうでしょうか
ちょっと疑問
私が勝手に考えるに
不条理や矛盾をテーマの一つとして
大事にしているように思いますので
直接的な表現はとらなくても
曲中にネガティブを忍ばせ続けるのではないでしょうかね
それが「統合」という表現に
矛盾がないのではないかと思います
 
と書きながら
矛盾がテーマなのに
矛盾がないは
私が矛盾しているのか??
わからなくなってきました(笑)
失礼しました
 
 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』

 

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2023年04月28日

みうらじゅん「陽水の歌は普遍的なものを歌っている」/「氷の世界」

  
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」
各界のファンが語る、「この3曲が好きな理由(わけ)」
 
選者 みうらじゅん
MY BEST 3
1 いつのまにか少女は
2 氷の世界
3 人生が二度あれば
 
「陽水さんの歌は、時代とともにかわることがあるんです。
歌詞がメタファーのようになっている気がして。
『氷の世界』の歌い出しの部分、
《窓の外ではリンゴ売り》という歌詞だって、
その時代の具体的ななにかを歌っているのではなく、
もっと普遍的なものを歌っている。
日本でいちばんボブ・ディランに近い気がしました」
 
- - - - -
メタファー=隠喩
「もっと普遍的なものを歌っている」
 
「傘がない」もそうですね
ロバート・キャンベルさんの『井上陽水英訳詞集』の中で
珍しく語っています
参考blog「陽水「傘がない」~「いいですか、傘は平和や優しさなのです」
 
《窓の外ではリンゴ売り》
なにを象徴しているんでしょう?
モノ売りがネットに移ってきている現代において
この解釈も興味津々
陽水さんのことだから
この状況を見越しての歌詞だと思います
ファンとして語り合える機会があるといいですね
 
 
収録『氷の世界-40th Anniversary Special Edition (DVD付)』

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 

 
「傘がない」収録アルバム『断絶』
 

 
『井上陽水英訳詞集』
ロバート・キャンベル

 

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2023年02月24日

井上陽水「決められたリズム」/ウクライナ侵攻1年を振り返って

 
「決められたリズム」
 
“決められた”という言葉には
押し付けられたものへの抵抗をうかがわせるニュアンスが含まれているように思い
自由でありたい陽水イズムの曲!だと
ある意味、決めつけていたところがある
が、
“決められた”という形式の中に
いろいろな出来事があり
うつむくことがあるけど
驚きや喜びなどもあまたある
ある意味“決められた”ことの中にいることのありがたさ
ウクライナ侵攻1年を振り返って気づかされた
陽水さん、ステキ
「決められたリズム」決めつけて聴いていた私が恥ずかしい
 
そして
陽水さんの声とピアノのリズム、いいっすねぇ~
 
 
「決められたリズム」収録アルバム『カシス』

 


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2023年02月14日

金田一秀穂「陽水さんはカナリアだったわけですよね」

 
井上陽水に聞く「陽水の詩の世界」#1
金田一秀穂「謎解き・うたことば」
ラジオ深夜便
■金田一
よく「詩人はカナリアだ」みたいなことをいうのがあるじゃないですか
時代の中で一番最初に気がついて
一番最初になにか言葉にして
で、それを皆が感じて
わっとこう集まる
ある時代のある時期
陽水さんは、はっきりとカナリアだったわけですよね
日本のそんな感じって
 
■陽水
そうですね、そんな感じは・・・
いやいや、あの頃はしっかり自分はね
日本のいろんな歌う人、アーティスト、ソングライターを代表して
先頭だったな、カナリアだったな!
なんていう思いはないですよね
明日はレコーディングだけど曲できてない、どうしよう
みたいな、ということでした
 
■金田一
そういうとこで出来ていっちゃうんですね、きっとね
 
- - - - -
カナリアが、カナリアを作り、カナリアを歌う
そっかぁ~!
♪ カナリア カナリア カナリア
カナリア カナリア カナリア ♪
 
ダメだ、とてつもなく深いものがありそうで
今日はこれしか出てこない m(._.)m
 
 
カナリア」
『LION & PELICAN』version

  
『ガイドのいない夜』version

 
『Blue Selection』version
 
 


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2023年02月13日

井上陽水「引き揚げ者の唄」

 
「引き揚げ者の唄」
 
今日、この1曲で1時間ほど聴いた
♪ 曼殊沙華の花 花びらは憂鬱 ♪
歌詞が先かメロディが先かはわかりませんが
イントロの演奏だけで“曼殊沙華”と奏でている
 
この“曼殊沙華”
彼岸花という名前の方が有名かな
別名、死人花や幽霊花などがあるようで
「引き揚げ者」という歌詞とリンクして深い意味を思わせるが
一方、メロディはリズミカルな感じなので
重苦しくない分
いろいろなイメージを膨らませられる
陽水さんのテクニックの真髄ではないでしょうか
いいっすねぇ~!!
 
1時間聴いて
戦後ドラマの挿入歌として流れた場面をイメージしたり
横井正一さんや小野田寛郎さんの♪ 帰り道 ♪
お二人ほど取り上げられなかったがたくさんの引き揚げ者の方々
その中の一人に陽水さんのお父様を想像してみたり
また、ウクライナ戦争での ♪ 招かざる客 ♪
なかなかな1日でした
 
 
「引き揚げ者の唄」収録シングル「カナディアン アコーデオン」のB面
 
 

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2022年11月08日

陽水、海外進出

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
interview1984
“超人・YOSUI”は、今日このごろ・・・・・・
「STUDIO VOICE」1984年2月号
 
■インタビュアー
海外進出なんてことは考えたことないですか。
 
■陽水
それには、まず向こうに2,3年住まないとなんて感じあるね。
だって、ショーなんかに出るにしたって、
やっぱりもうちょっと英語の構造が分かってないとっていうか。
 
 ■インタビュアー
自分からはあんまり意欲的ではないですか。
 
■陽水
大変なことよね。
大変なことっていうのは、
つまり相当なエネルギーがいるってことよね。
エネルギーいるし、
そういうことに対しての相当の時間も費やさなきゃいけないしね。
 
- - - - -
昨日の「原稿用紙にていねいな筆致、陽水直筆の歌詞「二色の独楽」「ロンドン急行」」でも書きましたが
陽水さんの「まじめで繊細」が上のことからも感じられます
 
日本語の作詞でさえも
独特の意味合いを持たせながら
韻を踏んだり、語調を大事にしているところをみると
相当なエネルギーを使って作ってらっしゃると思うので
外国の言葉となると
より一層大変なことが想像できる、ということなんでしょうか
 
でも、海外に住む方にも、陽水ファンになってもらいたいですね
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2022年10月25日

土井善晴「このお椀の世界は無限、有限の中で無限の展開ができる」~陽水さんの考え方に通じるよう

 
情熱大陸
料理研究家・土井善晴「料理はええかげんでええよ」
 
何でもいい、手当たり次第でいい、目をつぶってたっていい
どんな食材も味噌汁になる
汁椀は無限らしい
 
このお椀の世界は無限
無限味噌汁
有限の中で無限の展開ができる
有限の無限というんです
 
- - - - -
陽水さんもファンだという土井善晴先生
その独特の語り口調で惹きつけられる
それに「有限の無限」という
わかるようでわからない
わからないようでわかる
この表現、いいですね!!
「矛盾を抱えているのが人間だ」という
陽水さんの考え方に通じるような気がします
 
またぜひ対談をしていただければと切に願っています
お互い優しい口調だけど
個性と個性のぶつかり合い
そこに面白い味わいが出てきますね
それこそ、曲や料理という一見、有限だけど無限の展開
期待したいなぁ!!
 
 
『一汁一菜でよいという提案』土井善晴 著

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)

2022年10月17日

村上龍「私が今『ジェラシー』や『いっそセレナーデ』を口ずさむのはなぜだろうか?」

 
『綺麗ごと』
第四章 FALLING LOVE
「「恋におちて」という映画をみて巻き起こる心理サスペンス」の項
脚注欄

blog「村上龍「幼なじみの素朴さと『傘がない』の正直さ」」続き
 
陽水は、そのころから変化したとは思わない。
私の価値観も変わっていない。
それなのに、私が今、『ジェラシー』や『いっそセレナーデ』を口ずさむのはなぜだろうか?
そんなことを考えるのはやめよう。
「ナショナル・アイデンティティ」などという恐ろしく恥ずかしい言葉が出てきそうでいやだ。
<続く>
村上龍(作家)
 
- - - - -
「ナショナル・アイデンティティ」国民意識
 
「ジェラシー」「いっそセレナーデ」の“ヒット曲”を口ずさむから
「ナショナル・アイデンティティ」が思い浮かぶのでしょう
「We are 魚」を口ずさんだら
人間が誕生するはるか前の生物とか
カンブリア紀とかにたどり着きます
国民・国家どころではありませんよ
恥ずかしさなんて吹き飛んでしまいます
ただ、目がテンになるかもしれませんが(笑)
 
 
「We are 魚」収録アルバム『NEGATIVE』

 
「ジェラシー」収録アルバム『あやしい夜を待って』

 
「いっそセレナーデ」収録アルバム『9.5カラット』
 
綺麗ごと
 
綺麗ごと

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)
こんな方にお勧め!
陽水を聴き歌い、陽水に驚愕し享楽す、陽水の発想と表現その独創的な世界触れてみませんか。あなたをきっと豊かに強くする。「陽水研究」人気者になるか、変人扱いされるか。だけど、変わっているからこそ面白い。だから陽水!
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