不思議・矛盾

2023年12月04日

陽水が奥田民生のファンだった

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview1997
「一本筋を通して生きるというのは・・・?」
「BISES(ビズ)」1997年盛夏号 取材・文/近藤みなる
 
奥田(民生)君との付き合いは3、4年前から。
もともと僕のほうが彼のファンだったんですよ。
彼の軽さとか、ユーモアとか、
どうしてあんな歌が作れるのか不思議だったし、
見てみたいという気があったんです。
歳は僕よりひとまわり以上、下ですけど。
あの世代は、そうだなぁ、
彼らなりに気を遣っているけれど、
年輩者を敬うというところまではねぇ。
ま、慕われても僕のほうも困りますけれど(笑)。
いい世の中になったというんでしょうね。
 
- - - - -
「彼の軽さとか、ユーモアとか、
どうしてあんな歌が作れるのか不思議だったし、
見てみたいという気があったんです」と
陽水さんが言ってますが
民生さんからすれば「それ、こっちのセリフでしょ」
かもしれません
 
「彼らなりに気を遣っているけれど、
年輩者を敬うというところまではねぇ」
ちょっと愚痴ってますが
逆に、陽水さんが気を遣っているんじゃないでしょうかね
ああみえて
(「どうみえてんだ」とお叱りを受けそう m(._.;)m )
超気遣いの人
ただ、AB型が邪魔してか
気遣いが出たり出なかったりで
周りになかなか気づいてもらえない
少し残念な性格(笑)
(私の勝手解釈「なかなか論」 失礼しております)
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 


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2023年09月30日

社会学者・松島淨「“社会から受ける愛”と“自己愛” ―陽水の中のナルシズムが安定」

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
blog「声を褒められても・・・」続き
 
しかし、'00年以降は過去のような
韜晦(*)を感じさせる歌が、
なくなったように感じます。
青年から壮年、壮年から中年へと歩みを進め、
成熟も喪失感も経験し、歌にしてきた。
しかし、近年は奥田民生さんとの
デュエットを楽しんだりしている。
きっと、さらに成熟して、
“社会から受ける愛”と“自己愛”——
陽水の中のナルシズムが安定した形で統合され、
ネガティヴな歌はもう作らないという、
安定した境地に来ているのかもしれませんね。
 
- - - - -
* 「こうかい」とフリガナがついていますが
漢字から検索すると「とうかい」と読み
自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと(goo辞書)
が意味のようです
 
「“社会から受ける愛”と“自己愛”の統合」は
経験を重ねた陽水さんがコンサートで
とても楽しんでいる様子から、そうだなと思います
 
ただ「ネガティヴな歌はもう作らない」はどうでしょうか
ちょっと疑問
私が勝手に考えるに
不条理や矛盾をテーマの一つとして
大事にしているように思いますので
直接的な表現はとらなくても
曲中にネガティブを忍ばせ続けるのではないでしょうかね
それが「統合」という表現に
矛盾がないのではないかと思います
 
と書きながら
矛盾がテーマなのに
矛盾がないは
私が矛盾しているのか??
わからなくなってきました(笑)
失礼しました
 
 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』

 

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2023年09月20日

齋藤孝先生の「井上陽水はニーチェに似ていた」高い見識からの鋭い描写にひれ伏しながらも・・・

 
『軽くて深い 井上陽水の言葉』
齋藤 孝
プロローグ
「井上陽水の「脳を刺激する」言葉力」の項
blog「私の脳は心地よくかきまわされた」続き
 
私にとって井上陽水はニーチェに似ていた。
ニーチェも常識に逆らった人であって、
言葉が異彩を放っている。
普通のことなど絶対言わない。
独自の美意識がある。
人との共振を求めながらも、孤高を保つ面がある。
陽水さんの言葉はニーチェ的な勢いを感じさせ、
鋭い角度で私の中に入ってきた。
 
- - - - -
学のない私にとって
齋藤孝先生の高い見識からの鋭い描写に
「は、はー」とひれ伏す状態になるのですが(笑)
1点だけ「普通のことなど絶対言わない」の
この「絶対」はどうでしょう?
「絶対」は一つの形式
それは陽水さんの嫌うところではないでしょうかね
 
普通のことは言わないが、言うときもある
常識に逆らうが、順応することもある
孤高を保ちながらも孤独への不安でコンサートを再開する
とらわれない
「何者でもないというのが
豊かで、高貴なことなんじゃないかなあ」
と陽水さん
そして「矛盾を抱えているのが人間なんですけど」と
心地よい矛盾で私の中には入ってきました(笑)
 
(参考blog「コンサート再始動の鍵」)
(参考blog「でも、それに水を差すようだけど、」)
(参考blog「何者でもないこと」)
 
 
『軽くて深い 井上陽水の言葉』

 


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2023年09月18日

陽水「対談は初対面の方がいい」/あれっ!?“初対面恐怖症”って言ってましたよね

 
『綺麗ごと』
「堅くなる」の項
blog「子供っぽくて、大人やる自信がない」続き
 
俺は(対談は)好きなのに人に会うと堅くなる性格なのね。
というわけで、対談の相手としては初対面の人がいい。
普通だと初対面の人だと
何を話していいか困るっていうケースになるんだろうけど、
俺の場合、むしろ知ってると、そうなる。
何も知らないっていうところで対談を成り立たせたいよね。
 
- - - - -
TBSラジオ『たまむすび』にゲスト出演した際
  • 芸能人恐怖症
  • 初対面恐怖症
  • 娘が隣にいる恐怖症
笑いながらも告白していましたが
初対面恐怖症なのに、対談は初対面の人の方がいい
うん?
恐怖を感じながらの対談に快感を覚えるでしょうか(笑)
凡人にはなかなか理解が難しい
そこが陽水さんらしいと言えるかもしれませんが
このように “言葉を突合しちゃいけない” と叱られそう
「矛盾を抱えているのが人間なんですけど」と
この前、陽水さんのことばを紹介したばかりなのに
(blog「でも、それに水を差すようだけど、」)
大変失礼しました m(._.)m (笑)
 
 
綺麗ごと 
綺麗ごと











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2023年09月14日

陽水「でも、それに水を差すようだけど、誰にも知られずに・・・」


パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
 
■インタビュアー
陽水さんの場合、過去を振り返りたくない、
というのとも違うんでしょうけどね。
 
■井上
常識的に、そして基本的には、
こういう機会に40年間のことを
記録した方がいいんだろうし、
でもそれに水を差すようだけど、
誰にも知られずに・・・、
みたいなことを“残したい”というのもあってね。
そこが難しいんだ、人間というのは・・・。
 
- - - - -
知って欲しいけど、知られたくない
陽水さんを象徴的に表してる言葉であり
曲の裏にあるテーマ「矛盾・不条理」じゃないかと思います
 
TBSラジオ『たまむすび』に出演したとき
博多大吉さんからプライベートのことを聞かれ
■陽水
「プライベートなことをパブリックな場で
申し述べることはない
その割には娘(依布サラサさん)のことをよくしゃべる
(こういう)矛盾を抱えているのが人間なんですけど
笑いを誘うためだったかもしれませんが
理路整然としていることも大事だけど
矛盾を抱えているのがそもそも人間なんだと
 
ある意味、AIとは違う
人間の本質的なところを突いていそうに思うのは
私だけでしょうかね
 
 
パンフレット『40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE』
40TH SPECIAL THANKS YOSUI INOUE





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2023年09月01日

社会学者・松島淨「陽水の心はミリオンセラーを出しても、満たされなかったのではないか」

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
ピンポイント【陽水学】社会学編
社会学者 松島淨
  
改めてアルバムを聴き直してみて、
彼の音楽の傾向は、
やはり約10年の間隔で循環しているのではないかと、
改めて思いました。
まず、注目したいのは
'76年に発表したアルバム『招待状のないショー』です。
 
この3年前にアルバム『氷の世界』を出し、
日本市場初のミリオンセラーになっているのですが、
『招待状~』は誰も呼ばずにショーをするという
内向的なタイトルのアルバムです。
そこで思うのは、
彼の心はミリオンセラーを出しても、
満たされなかったのではないかということです。
多くの人に聴かれても満足できず、
自分のための歌を歌いたいと
『招待状~』を作ったのではないか。
人間の“心”には、二つの側面がありまして、
他者に愛されて満たされる面と、
もう一つ、美少年ナルキッソス(*)のように
自分で自分を愛して満たされる面があります。
陽水は世の中に認められ、
前者が満たされるようになっても、
後者が満足することはなかったのではないか。
 
- - -
* ナルキッソス
ナルシシズムという語の由来になった、
ギリシャ神話に登場する美しい青年。
彼は神ネメシスにより、他人を愛せず、
自分だけを愛するようにされてしまった。
ある日、水面に映った自分を初めて見たナルキッソスは、
あまりの美しさに恋に落ちてしまう。
しかし、当然のごとく、水面の中の自分は
恋心に応えてくれず、
彼はやせ細り死んでしまった。
このことから、一般的にナルシシズムは
“自我への強いうぬぼれ”と認識されているが、
実はこれはナルシシズムの極端な一部にすぎない。
ナルシシズムには対象(社会から認められる)愛と、
自己愛の二面があり、
幼児期はこの二つが対極化しているが、
これらが統合されることで、
人間は成熟すると考えられている。
 
- - - - -
ナルキッソスの解説中の「統合」はそうかもしれない
アルバム『氷の世界』はミリオンセラーを記録し
社会現象になったがために
その渦に巻き込まれてしまうと
自分を失ってしまいかねない
そういう危機意識が働いて
距離を置いた
テレビへ出ないようになったし
次作のアルバム『招待状のないショー。』を
マイナーっぽく作ったのもそのためではないか
 
松島教授のいう対象愛と自己愛とも言えるし
プラスがあればマイナスもあるとも言える
統合、両極あることで人は成熟する
そのことを陽水さんは楽曲で示してくれている
のではないでしょうかね
 
 
アルバム『招待状のないショー。』

 
アルバム『氷の世界』

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』


 
 



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2023年07月06日

日本の原風景を彩る「決められたリズム」/井上陽水

 
Interview2002
『音楽とスタイルを語る』
「BRIO」2002年9月号 取材・文/加藤ゆかり
■インタビュアー
今回、曲のスタイルがかなり幅広いですね。
ばりばりのリヴァプール・サウンドもあり。
 
■陽水
「結局 雨が降る」ね。
ほかにも歌謡演歌風や、トーキングめいたもの、
ピアノの弾き語り風のものもあり。
結果的にいろいろな種類の音楽になってしまったんですが。
 
■インタビュアー
「決められたリズム」も普通の言葉だけれど
不思議な響きの曲名です。
 
■陽水
あれは、高校時代の学校風景、
みたいな感じで曲を作ったんです。
今考えればねぇ、
いいにつけ悪いにつけ、
さまざまなルールがあって。
「何時に来なさい」とか、
「1時間目が始まります」とか、
テストなんてものもあり、
当時はなんの疑問もなくテストを受けて、
点がひどかったりしてましたけど、
あれであなたは優秀、あなたはちょっとダメ、
とか決められてたわけですよね。
そこへたまたま音楽の時間のこともオーヴァーラップして。
あの良し悪しを思い出しながら、
自然に「決められたリズム」という言葉が出てきて。
まあ、ベタといいますか。
 
- - - - -
オーヴァーラップした「音楽の時間」のことは
次のことでしょう
陽水を世に出したのはツキモリ ・トミコ先生
小学校の頃、コンテストで拍手喝さいを浴びた
確かに「良し」もあり「悪し」もありの思い出ですね(笑)
 
取材へのコメントもそうですが
「決められた」という言葉からは
自由のない閉塞した状況に対する反抗心や嫌悪感を連想させますが
一方、歌詞には
♪ 声をそろえて ピアノに合わせ
大空に歌声 決められたリズム ♪
伸びやかで軽やさを感じさせるなど
二律背反の、ある意味矛盾を含んだ構成になっていて
言ってみれば
伸びやかな「決められたリズム」でしょうか!?(笑)
日本の原風景を彩りながらも、楽しさ満載の曲ですね
いやぁ~楽しい
 
 
「決められたリズム」収録アルバム『カシス』
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2023年05月07日

陽水にもあるの?「俺の理解の外」


『綺麗ごと』
「適当」の項
 
相撲もおもしろかったねぇ。
まだテレビのないころ、
栃若時代ってあったじゃない。
俺は若ノ花が好きだった。
今の二子山親方。
いつも千秋楽には全勝同士、
栃若の対戦っていう盛り上がりをみせていたね。
栃錦のほうが好きだっていう人は、
俺の理解の外だったね。
 
- - - - -
「俺ね、相撲やらせると結構強い」と陽水さん
当時の娯楽は野球か相撲といったところで
さぞ、友達とやったんでしょうね
 
私の小学校時代
力士ではなく、行司の真似をする同級生がいて
休憩時間にしょっちゅう真似をして楽しませてくれた
その影響で相撲中継を観るようになり
父親が応援していたこともあって
小兵力士・鷲羽山にテレビの前で声援を送ってました
確かに相撲は面白かったし、今も再び面白くなってきた
もうすぐ五月場所、楽しみ(′∀`)
 
「栃錦のほうが好きだっていう人は、俺の理解の外だったね」
と陽水さんの言葉には、驚き
人に「理解の外」という直接的な表現を使うイメージはなかったし
驚いた理由のもう一つは
私の「理解の外」の詞で数々曲にしているから(笑)
 
 
参考blog
栃錦の汚いケツに苦労人の味がする!?
相撲ってすごいよね、世界中でケツを出しているスポーツって相撲ぐらいなんだよ


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2023年04月20日

陽水「人間はいかにムダなことに飢えている」

 
『井上陽水全発言』えのきどいちろう編
「怠惰な父親だけど息子と動物園や公園にはいきますよ」の項
blog「井上陽水といえば「マージャン」」続き
 
■インタビュアー
かなりすごい交友録ですけど、
それはマージャンによって人間関係の和を保つというか、
つながりを深めるとか・・・?

■陽水
そんなこと考えませんよ。
本当にくだらないことをやっているな、
という感じがいいんです(笑)。
それぞれ忙しいところを、
時間をさいて義理を欠いて家庭を無視して
集まってくるわけです。
しかも何をやっているかといえばポンだのチーでしょう。
それで徹夜までしてしまうんですから、
こんなムダなことはない(笑)。
人間はいかにムダなことに飢えているか……というのが、
マージャンをやっているとよく分かりますね。
 
- - - - -
思い出した
以前、NHKのTV番組『マニアック・カタログ』に出演し
番組冒頭
『刺青』(谷崎潤一郎)
「それはまだ人々が「愚(おろか)」と云う貴い徳を持って居て、
世の中が今のように激しく軋(きし)み合わない時分であった」
という句を用いて
「一つ間違いないことは、
自分が愚かなせいもあって
愚かということを
できるだけ大事にしたい立場にあるんですよね」と陽水さん
 
愚かの中にムダも含まれるのではないかと思いますが
「愚かということをできるだけ大事にしたい」
陽水さんのこの言葉、ある意味『教え』を私大事にしてます(笑)
お蔭で日頃、失敗の連続、愚かな結果ばかり生んでますが
それさえも「できるだけ大事にしたい」という
境地に立ち、周りからどう思われようとも
自分らしく生きてます
 
このblogも他人から見れば
ムダな記事を作っているし
ムダな時間を費やしていると
評されてもしかたないですが
私にとってはとても貴重なムダで
これで飢えを凌いでます(笑)
 
 
『井上陽水全発言』
井上陽水全発言
 




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2023年03月04日

井上陽水奥田民生「ボツテイク」をリリース

 
『ありがとう(井上陽水奥田民生)』1997/02/13 発売
収録曲「ありがとう」「佗び助」
ありがとう
 
- - - - -
陽水さんのオフィシャルサイトの「ありがとう」をみると
「佗び助」には(ボツテイク)と記載されている
(タモリ風に)どういうこと?
ボツになった録音をリリース
その不思議さと、感性がいいっすねぇ~!
これだから陽水さんのファンはやめられない(笑)
もっともっとボツテイクをリリースしてください
懇願します(笑)
 
 

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2023年01月19日

アートディレクター長友啓典「『なぜか上海』は歌詞の展開がとんでもない」

 
『別冊カドカワ総力特集井上陽水』
インスピレーション・ギャラリー
長友啓典(アートディレクター)
[アート作品は別冊カドカワで]
 
「なぜか上海」
 
COMMENT
「この曲だけやないけど、
特に『なぜか上海』は歌詞の展開がとんでもない。
この歌い出しから、
さぁどうなるのか、
辻褄が合うのか・・・
みたいなことを追ってもしようがない。
続く歌詞は“そのままもそ、もそ、も、もそっとおいで”。
この間、上海に行った時にもつい口ずさんでいたけど、
上海の街とも合ってしまうやたら雰囲気のある歌だな」
 
- - - - -
「続く歌詞は“そのままもそ、もそ、も、もそっとおいで”。」と
「この間、上海に行った時にもつい口ずさんでいたけど、」
この行間に言いたいことがたくさんある
そんな感じのコメントだではないでしょうか
陽水さんファンだと、それぞれの独自解釈があり
語り出したら止まらないかもしれません
私もその一人(笑)
それはそれで楽しいけど
あーでもない、こうでもないと言い合っているところを
陽水さんは楽しんでいる!かもしれませんね
 
 
「なぜか上海」収録アルバム『スニーカーダンサー』

 


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2022年12月24日

吉澤嘉代子「「東へ西へ」非人間的でありつつ人間っぽい」

 
pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」
各界のファンが語る、「この3曲が好きな理由(わけ)」
 
選者 吉澤嘉代子(シンガーソングライター)
 
MY BEST 3
1 白いカーネーション
2 長い坂の絵のフレーム
3 東へ西へ
 
blog「吉澤嘉代「長い坂の絵のフレーム」~子どもの頃に聴いて長く険しい人生もちっぽけなものに感じられた」続き
 
自発的に陽水の楽曲を求めるようになったのは「東へ西へ」だと語る。
「《床にたおれた老婆が笑う》というフレーズにドキリとして。
不気味でタブーが描かれているような感覚。
陽水さんの詞には冷ややかな視線があって、
非人間的でありつつ人間っぽいなと思えて惹かれます。
陽水さんの魔法みたいな不思議な迫力がある歌声には、
歌詞の独特さ、おかしみや突飛な描写を
納得させる力があると思うんです」
 
- - - - -
「非人間的でありつつ人間っぽい」
真逆のことが融合されている
このブログでも度々書いていることです
陽水さんを表現する象徴的な言葉
ホントに不思議で魅力できな方
 
「東へ西へ」に魅かれるアーティストは多いですよね
昨日のブログ「布袋寅泰vs井上陽水のツインボーカルヴァージョン「東へ西へ」」もそう
「不気味でタブー」なところに
人として関心を持っていかれます
そのするどいところを突いている陽水さんの名曲
 
 
「東へ西へ」収録アルバム『陽水II センチメンタル』
 

pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 

 

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2022年07月04日

糸井重里「ずっとその問いに答えられないから陽水の歌を聴きやすい」

 
いまクリエイティブとは何か
糸井重里「陽水自身が絶えず疑問を抱えてて・・・」」続き
 
[糸井]
最後に?(クエスチョンマーク)で終わるような歌詞がたくさんあるわけです
で、簡単に答える人のことをバカにしたようなことがあって
ずっとその問いに答えられないから
お客さんは何回でも陽水の歌を聴きやすいんですよ
今でも「傘がない」ということについて
俺は考えさせられちゃったりするもの
 
- - - - -
「ずっとその問いに答えられないから
お客さんは何回でも陽水の歌を聴きやすいんですよ」
うん?
「ずっと問いに答えられない」 状態って
普通に考えれば、先が見えないので“苦しい” ように思うが
「聴きやすい」それも「何回でも」って・・・。
 
人の感覚を麻痺させるほどのクリエイティビティが発揮されているということなのか?
いや、問いを楽しむって、人間のもつ能力の最も高いクリエイトレベル
その境地にリスナーを引き上げているということなのか?
いずれにしても陽水さんの曲を楽しめること
「それはいい事だろう」
 
 


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2022年06月15日

陽水「印税生活やめようかな。毎日毎日働いて…」

 
『綺麗ごと』
 
それに、瞬間だけど、ちらっとね、ちらっと、
印税生活やめようかななんて思うよ。
ちらっとさ。
まあ、本当に幸せなことを考えると、どうなのかねぇ。
確かに印税のお蔭で働かなくてすんでいるわけだけど、
日々にまつわる面倒くさいことを省略してさ。
外に仕事に出れば、
当然、人間関係のトラブルとか、いろいろあるだろうしね。
そのへん、省略できて楽なんだけど、
毎日毎日働いて、
その働くっていうところに楽しみって生まれるのかもしれないから。
 
- - - - -
なかなか難しい!
働けと言われたら働きたくないし
働くなと言われたら働きたくなるし
矛盾した生き物が人間
“矛盾” 陽水さんの好きなテーマの一つ!
 
人間関係
当然、トラブルもあるけど
一方、楽しみが生まれることもある
後者の要素はなかなかなもの
大きく考えれば
最近コンサートで観客の反応を楽しみにしているのは
そういうことじゃないだろうか
ただ、歌よりも
力が入ってるのは、そう、トーク!
笑ってもらいたい、と(笑)
陽水さんの楽しんでいる姿をみるのを楽しんでいる
近いうちによろしくお願いします m(._.)m
 
 
綺麗ごと 
綺麗ごと

 







 

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2022年05月22日

陽水「誘惑」どういうこと?

 
「誘惑」
 
少女のまわりで
うわのそらなのは少女だけ
 
- - - - -
少女の“まわり”
“まわり(周り)”を、その外側の近くの部分とすれば
少女の外側の近くにいる人を対象にしているのに
中心の少女に戻ってきている
どういうこと?
 
“まわり(周り)”を、中心を含んだ近い範囲全部ととらえればいいかもしれないが
日本語の難しさを改めて痛感
陽水さんのイメージはどうなんだろうか
 
いずれにしても
惑いを誘う歌詞、確かに「誘惑」!
と、勝手に惑っている自分に笑える
 
この程度の記事なのに
惑いながら作ったので時間かかったー(苦笑)
アホだなぁと思う一方
陽水さんのことを考えている時間が楽しいので、まぁいいか
 
 
収録アルバム『バレリーナ』

 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)
こんな方にお勧め!
陽水を聴き歌い、陽水に驚愕し享楽す、陽水の発想と表現その独創的な世界触れてみませんか。あなたをきっと豊かに強くする。「陽水研究」人気者になるか、変人扱いされるか。だけど、変わっているからこそ面白い。だから陽水!
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