屈折・Blue・鬱屈・裏・闇

2024年02月16日

井上陽水、保管している裏テープ『メイドのいない夜』


『媚売る作家』
「本人自身によるニュー・アルバム『ガイドのいない夜』
 全曲解説」の項
blog「触れてはならない“聖域”」続き


結局、百何曲かある僕の曲から、
どれを収録したかというと、
基本的に
今の僕が歌えそうなものがいいってことになった。
アレンジャーの佐藤準とかに手伝ってもらったんですけど、
彼の方から「この曲を」というのもあったし。
レコーディングは二十二~二十三曲やったのかな?
その中の十一曲を収録してますが、
当然洩れた曲がたくさんあるわけでね、
それをテープにして『メイドのいない夜』と銘打って、
保管してあるんです。
裏テープとしてね。
 
- - - - -
『ガイドのいない夜』に『メイドのいない夜』
いいっすねぇ~
同じようなパターを挙げれば
『GOLDEN BEST』に『GOLDEN BAD』
もっと言えば
『SO』に『MUCH』
『明星』に『平凡』
陽水さんの曲の特徴といえば、【対】
『ガイドのいない夜』で世の中、指針がないように
『メイドのいない夜』のため炊事洗濯まるで駄目 で
家中とっ散らかっている
そんな状態をファンとしては、ぜひ覗き見してみたい 
性格悪いですかねえ
でも、陽水さんは性悪は嫌いじゃない(笑)ようですので
ぜひご検討を m(._.)m
 
 
アルバム『ガイドのいない夜』
ガイドのいない夜
 
『媚売る作家』
媚売る作家
 

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2024年02月10日

陽水「あんた、人を信用しないね」/明石家さんまとの対談


『綺麗ごと』
「第二章 愛のある食卓」の項

■陽水
でも、こんなこと言っても、
さんまさんもよくおわかりと思うけど、
二番手ってのはすごくいいよね。
 
■さんま
絶対そうです。
 
■陽水
そんなこと考えて、ちゃんとやってる?
 
■さんま
二番手につきたいと思てるんです。
 
■陽水
(笑)前へ押し出されたりしてね。
 
■さんま
その時はサイアクです。
 
■陽水
俺もね、その位置、居心地いいんじゃないかと思う。
 
■さんま
僕はトップ絶対走りたかないですよ。
「がんばってはりますねー」(もち手しながら)って(笑)
 
■陽水
その位置はボケなの? ツッコミなの?
 
■さんま
僕わかんないですねー。
ずるがしこいんでしょうね。
いちばん狡いんですよ。
それをわかってながらやってるのは自分で怖い時あるけど。
 
■陽水
うちのおふくろなんて、俺に
「あんた、人を信用しないね」って言うんですけど、
さんまさんは・・・。
 
■さんま
あのね、信用しながらバカにしとります。
 
■陽水
それ、いちばん狡いじゃない(笑)。
 
■さんま
自分でもわっるい人間やと思いつつ、そうなんです。
人間誰しもそうだと思うんですけどねぇ。
僕、尊敬する人間いてまへんもん。
 
■陽水
それはそうだよね。だって野口英世じゃあるまいし。
(『B・H』'84年)
 
- - - - -
「あんた、人を信用しないね」
ストレートに出ている曲「曲り角」
♪ 俺は曲り角で
こけた ほんの少し
みんな 笑いころげ
俺はいたく 傷ついた
人に接する時はやさしすぎない様に
闇を照らす月は明るすぎない様に ♪
  
陽水さんが「人を信用しない」 へぇ~そうなんだ
ホントにそうなのかはわかりませんが
お母さまがおっしゃっているのなら遠からずなんでしょう
私も「人を信用しない」という特徴は強くあります
父母から直接言われたわけでもないですが
根底に“人に騙されるんじゃないぞ”という考え方があって
育ってきたものですから
人とはなかなか関係が築けません
「人を信用しない」という私のDNAが
私に陽水さんや陽水さんの曲を近づけたのかもしれません(笑)
 
 
「曲り角」収録アルバム『招待状のないショー』
招待状のないショー
  
『綺麗ごと』
綺麗ごと
 


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2023年11月09日

阪神タイガースの日本一の大騒ぎに案の定ひとり、陽水の影響!?

 
阪神タイガースの2023年
セントラル・リーグ公式戦で18年ぶりの優勝を果たし
日本シリーズも制覇、38年ぶりに日本一に輝く
 
2023年11月5日の最終決戦の日から
まだ少し余韻の残っている阪神地域
 
日本シリーズは
オリックス・バファローズとの関西対決でしたが
久しぶりということもあり今回は阪神タイガースを応援
ただ、球場に出かけて行ってとか
パブリックビューイングやスポーツバーで
大勢で一緒になって声をはり上げる、ってことはありません
道頓堀に飛び込むほどの勇気もない
日本一セールしている行列の中にも入り込めません
ちょっと恐いと身体が反応しているんでしょうね
少し時間が経った今でも騒いでるシーンが映ると
テレビから目を背けたくなる始末
 
ところで
『坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD』に
陽水さんがゲスト出演したときに
「同じ方向でわーっとか
 人々がいくと怖いなぁーみたいな」
という話をしていましたので
やっぱり、陽水さんの影響を受けたのか!?(笑)
と思いましたが
私の場合は、どうも子どもの頃からでしたので
そもそもの性質なのかもしれません
小学生の頃、夜店やお祭りに行っても高揚せず
友達からは距離を置かれ、案の定ひとり
まあ、そんなモノです
いまだに、そんなモノです
私も「うれいの年表」書けそう(笑)
 
そうだ!みんなで「うれいの年表」大会
開催すると盛り上がりそう(笑)
いやダメだ
みんなで同じ方向にいくのはNG
特に「うれい」ではマズイでしょう(笑)
 
 
blog「陽水、あんたねそれ作り話でしょ
 
 
「井上陽水 うれいの年表」掲載pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版「井上陽水が聴きたくて。」 

 

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2023年10月26日

そうなんだ陽水「へそ曲がり、いつの間にかそれが・・・」

 
『井上陽水全発言』
陽水語録'82
 
今、音楽をやっている人の中でも、
音楽を知らない、音楽の造詣がない、
というのはぼくが一番ではないですか。
また、楽器の手入れをしない、楽器を持っていない、
ギターを足でケトバしても、大変なことをした、
という気がないのも、
ぼくぐらいじゃないですか。
最初この世界に入った時、
あまりにも周りに、ギターを一生懸命磨いたり、
一生音楽をやっていこう、
という人がいっぱいいすぎて、
かえって、へそ曲がりになって、
そういう風潮に反撥しているうちに、
いつの間にか、それが性格になってしまったみたい。
 
- - - - -
陽水さんを敬愛していると
自然、似た部分が出てくるんでしょうか
「へそ曲がり」
子どもの頃、母によく言われてましたし
ヒドイのは妻と結婚する前の両家顔合わせのときに
私のことを指して「へそ曲がりで手に負えない」
よりによってそんな場で言わなくても(笑)
と思った一方で
「へそ曲がり」と言われて
陽水さんに似てきたかな!と思ったか
どうかは覚えてませんが
そう反撥することはありませんでした
これこそが「へそ曲がり」の証でしょうかね
しかし、もう直りませんがボチボチ生きてます(笑)
 
 
『井上陽水全発言』
井上陽水全発言





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2023年05月02日

井上陽水「娘がねじれる時」#YouTube Shorts

井上陽水「娘がねじれる時」#YouTube Shorts
代表曲の一つ
明るい歌ではなく
ゆがんでゆがんでねじれる
闇を歌っているのに好きだというファンが多い不思議な曲
 
 
「娘がねじれる時」収録アルバム『スニーカーダンサー』
 
 

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2023年01月12日

陽水「被告席に立たされているような気がして」

 
井上陽水に聞く「陽水の詩の世界」#1
金田一秀穂「謎解き・うたことば」
ラジオ深夜便
■金田一
この緊張感と言うんですかね
あの時のこれを初めて聞いた時
特に「傘がない」なんていうのはそうですけど
詩自体はそんなに大した詩じゃない
失礼なんですけど
君に逢いに行かなくちゃ
傘がない、傘がない
どうってことがないはずなのに
恐ろしく緊張感があって
とっても心に響く
これはいったい何だったんだろうって思うんですよね
 
■陽水
何だったんでしょうね
なんか今日はね
そうやって今、短いながらも
4,5曲ね、ここで一緒に耳にしてたんですけど
なんかね
被告席に立たされているような気がして
ハハハ
 
■金田一
そんなそんな、止めてください
 
- - - - -
自分の詩(曲)を語るのに
陽水さんの「被告席に立たされているような気がして」は
滑稽、いつものように笑わせたかったんでしょうか!?
と思う一方
金田一さんの「これはいったい何だったんだろう」の追及の言葉に
反応したのかもしれませんね
「恐ろしく緊張感があって」という被告席体験が
脳裏をよぎったのかもしれません(想像ですが)
 
金田一さんの「そんなそんな、止めてください」は
それに気づいて打ち消しに入ったように思えなくもありません。
金田一さんの方が、緊張感MAXなんじゃないでしょうか(笑)
 
 

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2022年11月12日

色川武大「(陽水は) 苦役を堪えている表情で、またそのことを楽しんでいる」

 
『綺麗ごと』
第四章 FALLING LOVE
「「恋におちて」という映画をみて巻き起こる心理サスペンス」の項
脚注欄
 
blog「色川武大「(陽水は)どうかした拍子に童心をあらわにし、中学生のような顔つきになる」」続き
 
それからまた、物事(たとえば勝負事など)が
自分の思うように運ばなくても、
苦役を堪えている表情でまたそのことを楽しんでいるような顔つきもする。
けれども、それらは適当に抑制されていて、
折り目正しいペースにもなっている。
内外に向かったアンテナを駆使して(であろう)
ヴィヴィッドな詩を作り、曲を作る。
 
色川武大(作家)
 
- - - - -
「自分の思うように運ばなくても、
苦役を堪えている表情でまたそのことを楽しんでいる」
陽水さんがテーマにしている(と思っている)
不条理、理不尽を曲にするのは
苦役を楽しめるその器があるからなんでしょう
 
しかし、「折り目正しい」という言葉を
何度も使う色川武大さん
自分と対比して、よほどそう見えたんでしょうか
色川さんも楽しそう
 
 
綺麗ごと 
綺麗ごと

 








 

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2022年10月19日

糸井重里「これは僕の職業を決めました」に陽水が興味津々

 
糸井重里と3人のヒットメーカー~ 井上陽水
いまクリエイティブとは何か
blog「井上陽水「糸井さん本当に苦労人だというのは分かりましたよ」」続き
 
■陽水
あの苦労人はね
そもそもどこから来ているっかていう話があってね
僕はの糸井さんのプライベートのことを全然知りませんから
これはね、結構幼少の頃ね
人には言えないいろんな苦難を乗り越えたんじゃないかなと
これ当たってたら放送できないよっていう話をしたんだけど
 
■糸井
やっぱり年取ったからいい安くなったことだし
発見できたことだと思うんですけど
僕は母親がチェンジしてるんですよ
要するにこういう話を若い頃にすると悲しい話っぽいんだけど
2番目の母親がいますよね
2番目の母親が小学校の頃に3年生ぐらいの時
僕は昔からこんな風な子供だったんで 
冗談をやるわけですよ
その冗談の中に
「腹が減った」と身もだえる冗談をやったんです
「腹が減った」とドタバタしたんですよ
そしたら泣いたんですよ
 
■陽水
えっ、お母さんが?二番目の?
泣いたってどういうこと
 
■糸井
つまりその母親の年代の人の価値観からすると
ママ子がご飯を与えられなくて苦しんでるって言う芝居なんですよ、
それは、同じ演技が
この人にとっては全然違う意味でとらちゃうっていうことを
そん時には気づかなくて
そのことについて親たちやばあさんが集まって話をしているのを聞いてたら
どうもそういうことで
あの子は言葉にトゲがあるというっていう結論になったんですよ
つまり時々ハッとするようなトゲのあるようなことを言う、っていうことを
俺について語っているのを聞いちゃったんですよ
 
■陽水
ふすま越しにか、障子越しにか
聞いちゃったみたいな
 
■糸井
トゲがあるっていうのは人を傷つけるっていうことですから
それは能力として認識されるんじゃなくて不幸として認識しますよね
これから先の一生暗くなりますよ
その一言で
これは僕の職業を決めました
 
■陽水
それはもうなんか頷ける、言葉ですね
 
■糸井
だからね、ネガティブですよスタートは、動機は
 
- - - - -
陽水さんの「それはもうなんか頷ける、言葉ですね」の言葉
ご自身の「うれいの年表」に近しいものを感じたのでしょうか
陽水さんがこの番組内でも言っていた
「性格が悪いBAD=必須条件」
糸井さんに絡めて書こうとしたんですが
(blog「陽水「性格が悪い=人間の必須条件」」)
ちょっと待てよ
昨日blog「井上陽水「糸井さん本当に苦労人だというのは分かりましたよ」」で
糸井さんのことを「ワカンナイ」と書きましたが
上の会話を聴いて
表側だけ見ていては「ワカンナイ」
裏側なんだ
そこに本当の姿があるんだ、と
「ワカンナイ」も一見、
単純に宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を揶揄するように聞こえるけど
その裏側を見ろ、と
歌っているんじゃないか
 
 
「うれいの年表」が掲載されている『陽水ライヴ もどり道ver』

 
「ワカンナイ」収録アルバム『『LION & PELICAN』

 
収録アルバム『NEGATIVE』

 

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2022年09月25日

「陽水への取材は、みんなやりやすい」!?

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
interview1984
“超人・YOSUI”は、今日このごろ・・・・・・
「STUDIO VOICE」1984年2月号
 
blog「陽水、過去のこだわり」続き
 
■インタビュアー
聞く側はみんな仕事がやりやすかったという感想を持って帰るんじゃないでしょうか、
陽水氏の取材の場合。
全然ツッパってないし、なんか不思議なんだなー、そのへん。
 
■陽水
特に過去とか今とか未来とかってポイントはそんなにないですね。
今どうやってツッパろうかって、
みんなそれぞれ考えてるんだろうけども、
ぼくのツッパリ方ってのは、
そういうツッパってるとこないように見せたいもんだってツッパリなわけ(微笑)
 
- - - - -
陽水さんへの取材はみんな“やりやすい”
へぇ~、そうなんだ
黒のサングラスの奥の眼差しが何か怖い感じがして
普通の質問をしちゃぁ
取材に答えてくれないような気がしてましたが
でも、そうじゃないんだ
「なんか不思議なんだなー」というのは正直な声ではないでしょうか
 
しかし、ツッパっているところを見せないようにツッパるって
これは陽水さんらしい!
それも(笑)ではなく(微笑)
ファンとして、一度取材してみたいですね(微笑)
 
 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 

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2022年08月03日

陽水、裏側の長い時間

 
『綺麗ごと』
第三章 いっそ侏儒の言葉

「長い時間」
ジャイアンツの試合が終わりに近づくと、
角三男がマウンドに立つようになって久しい。
四球連発でハラハラさせたかと思えば、
セーブ記録保持者になったりで、
なかなかに、われわれを楽しませてくれる。
しかし、多くの野球ファンは、
彼のマウンド上での時間よりも、
ブルペンで肩を暖めている時間のほうがはるかに長いことを知ろうともしない。
彼は自分の肉体を調整しながら、
ゲームを横目でにらみ、何を考えるのか。
チームがピンチを迎えると、ピッチングコーチから声がかかる。
体や精神をいかに上手く仕上げても、
先発投手の調子がよければ大観衆に自分の力を披露することはできない。
ナイスピッチングした時に見せる、
ガッツポーズの握りこぶしの中には、
ブルペンでの長い時間が握りこまれているのかもしれない。
 
- - - - -
リリーフピッチャー(いまでいうクローザー)の角三男さん
野球ファンだけあってシブい!
 
そして、脚光を浴びるマウンドよりも
ブルペンにクローズアップ
裏側が気になるんでしょうね
「ミスコンテスト」でも
舞台の裏で働く掃除婦にクローズアップ
 
さらに、もう一つ
「彼のマウンド上での時間よりも、
ブルペンで肩を暖めている時間のほうがはるかに長い」
「ガッツポーズの握りこぶしの中には、
ブルペンでの長い時間が握りこまれている」と
“時間”が何度も出てくる
あわせてみると
【裏側の時間】
裏側に時間的視座を入れると
奥行きの深いものになり
そう簡単に判断してはいけないもの
なんと言ったらいいのか
空間が広がるような気がするコメントだし
曲づくりにもそんな感じがする
 
 
「ミスコンテスト」収録アルバム『white』

  
綺麗ごと 
綺麗ごと

 






 

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2022年08月01日

陽水「聴き手の想像もしていないような人間を出して行くと面白い」

 
『井上陽水全発言』
blog「陽水「東へ西へ」はずいぶんひねくれた歌」続き
 
■インタビュアー
斜めというのは言葉にするとどういうことなんでしょう?
 
■陽水
たとえば会話をしていると、質問に対する答というのは大体予測ができますよね。
その予測を一つはずす、相手のイマジネーションをはずして答えることでしょうね。
 
■インタビュアー
それは意識してやること・・・・・・?
 
■陽水
意識してやってる時間が多いですね、ボクの場合。
 
■インタビュアー
同じような意識で歌詞も書くわけですか?
 
■陽水
そういう意識は必ず働いていますね。
 
■インタビュアー
その形としては「ミスコンテスト」の掃除夫(原書どおり)の話になったりする。
 
■陽水
そうですよね、ああいうきらびやかな舞台の裏に、
聴き手の想像もしていないような人間を出して行くと面白いですよ。
平淡なことってやっぱりつまらないですからね。
何か一ひねり、というのがないとあきちゃう・・・・・・。
 
- - - - -
上から目線じゃなくて
斜めから目線ですかね
その視点は思いもしませんでしたが
「何か一ひねり」は、陽水さんの真骨頂
ひねり方が面白いのでクセになります
漫才師・千鳥のノブさんでいえば「クセがスゴイ!」(笑)
ただ、クセがあるだけじゃなく
イヤミを含みつつも、なるほどと思わせる天才的テクニック
クセがクセになり
はずしにはまる
と、よくわからない陽水さんの世界に取り込まれてますが
それも楽しい
 
 
「ミスコンテスト」収録アルバム『white』

 
 『井上陽水全発言』
井上陽水全発言










 

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2022年07月22日

陽水「東へ西へ」はずいぶんひねくれた歌

 
『井上陽水全発言』
blog「陽水、子供の頃から「まあ、この子は変わってるね」といわれていた」続き
 
■インタビュアー
歌詞の内容が斜めで
必ず裏側のことを意識しているあたりも
「お年玉・・・」の心理とも通じてる・・・?
 
■陽水
そうでしょうね。
だから、まあ毒にも薬にもならない平坦なラブソングみたいな形の曲もあるけど、
たとえば「東へ西へ」みたいな曲、
あれは二十二、三歳で作っているんですけど、
年の割にずいぶんひねくれた歌を作ってたんだなあと自分で思いますね。
 
- - - - -
「東へ西へ」ずいぶんひねくれている歌、確かに!
 
メロディやギターコードは非常に耳ざわりがいい
ギター初心者にはうってつけの曲
ガンバレとギターが言っているように聞こえる
私もギター手にし始めの頃、感動したし、熱中した!
 
一方の歌詞
主人公は自分なのに
ガンバレと言葉を向けているのは、自分ではなく、周りの“みんな”
僕にはなんにもできない、“だから”
僕に代わって、みんなガンバレよ!なのか
どうなるかわからないけど、みんなまぁガンバッテみて!なのか
可愛げがない
 
“だから”は、ひねくれ者がよく使う言葉(かも)
だから、この“だから”の箇所を陽水さん強調して歌っているのでしょうか(笑)
 
 
「東へ西へ」収録アルバム『陽水Ⅱセンチメンタル』

 
 『井上陽水全発言』
井上陽水全発言








 





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2022年07月21日

陽水、子供の頃から「まあ、この子は変わってるね」といわれていた

 
 
■陽水
それからやっぱり小学校の低学年の時、正月でお年玉が欲しくてたまらないわけですよ。
で、わざわざ用もないのに隣の家へ行って、
くれともいえなくていると、
隣のおばさんがお年玉を出してくれたんですよ。
その時に「いやいいですよ」っていったんです。
そのおばさんから「まあ、この子は変わってるね」といわれたの覚えてますけどね。
そこら辺がずいぶん芝居がかっててね・・・。 
 
■インタビュアー
子供が大人的な思考で行動すると大人がとまどってしまう・・・・・・。
 
■陽水
ええ、可愛げがないっていわれてました。
本人は悪気はないんですけど、方法論に問題があったんで、もっと子供っぽく振る舞えばよかったんですね。
 
■インタビュアー
それがそのまま長じてきた・・・・・・?
 
■陽水
そういうところは(今でも)底辺にありますよね。
お年玉くれるとなると「いやとんでもない、そんなつもりで来たんじゃない」みたいな風情を出したがる男なんですよ。
 
- - - - -
お年玉欲しくて隣の家行ったのに「いらない」
「そんなつもりで来たんじゃない」みたいな風情を出す子供だったとは
ひねくれてますねぇ
大人はどう扱えばいいのか、さぞ困ったでしょう(笑)
 
でも、わかる!
私もそういうところあった
バレンタインデーが認知されはじめた頃
同級生の女性から大きな包みに入ったチョコレート
どうぞっていわれったのに「いらない」
ホントは嬉しくて欲しかったのに
その同級生もどうすればよかったのか
さぞ困ったでしょう
それ以降、パッタリ
その影響がいまだに続いていて困ったものです
ひねくれるのもいい加減にしないとね(泣笑)
 
 
 『井上陽水全発言』
井上陽水全発言








 

 

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2022年07月02日

陽水~小学校の通知表「元気で活発だけども落ち着きがない」

 
『井上陽水全発言』
 
■(インタビューアー)---
井上陽水(アキミ)というのはどういう少年だったんですか?
■陽水
小学校の通知表には
<元気で活発だけども落ち着きがない。
もっと落ち着いて物を考えたりいったりするように>
って、いつも書かれてました。
ボクは本人ですから自分を変わった人間だとかあまり考えないんですけど、
でも客観的に相当おかしかったなって感じることは
小さい時からありましたね。
たとえば家族で写真を撮るっていうとかならず泣いてたんですよね。
みんながまとまって何かやるっていうと、
すんなりその席へ行きたくない気持ちが強かったんじゃないか、
と自分では思ってるんですけどね。
 
- - - - -
“家族の記念写真をとる”ことを拒否
「井上陽水 うれいの年表」にも書かれている
それも昭和27年、29年の2回も
陽水さん23年生まれなので
4歳、6歳のときだから、早過ぎ!
ませてたんでしょうか(笑)
もうこのときから
「変わった人間」「客観的に相当おかしかったな」とは
日本音楽界の巨人はやっぱ違うなぁ
でも、そうでなくちゃ
あの感性豊かな上に独自性あふれる作品はできていない
いいですよね!
 
 
「うれいの年表」が掲載されている雑誌pen 5/1・15合併号 2020 №495
完全保存版
「井上陽水が聴きたくて。」 

 
「うれいの年表」が掲載されている『陽水ライヴ もどり道ver』

 
 『井上陽水全発言』
井上陽水全発言








 



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2022年06月27日

陽水「“翳り”とか“悲哀”とか“不幸感”とかね、決して肯定的なものじゃない響きを感じる」

  
『井上陽水 FILE FROM 1969』
Interview 2003
 
■(インタビューアー)---
陽水さん自身は、ブルースという音楽に関してはどうお考えなんですか?
■陽水
ボク自身は、ブルースという音楽をやってきたという意識はまったくないんです。
ただ、生き方だけはブルースっぽいかもしれないけど(笑)。
まあ、ブルーノートという、
ヨーロッパの音階から見るとフラットしている状態がブルースだとか、
黒人特有の感情表現だとか、
いろいろ言われてますよね。
ボクは、そのフラットしているというところに、
“翳り”とか“悲哀”とか“不幸感”とかね、
決して肯定的なものじゃない響きを
ニンゲンは感じるんじゃないかと思うんですよ。
 
- - - - -
“翳り”とか“悲哀”とか“不幸感”とかの
決して肯定的なものじゃない響き

これは陽水さんがベースにおいているもの
なるほど!
ジャズとともに
ブルースに魅力を感じるのはごく自然
 
「ただ、生き方だけはブルースっぽいかもしれないけど(笑)」うん?
確かに、アルバム『もどり道』にそれっぽい「井上陽水 うれいの年表」があるにはあるが
ホントかなぁ?
あるラジオ番組で
「僕はねえー、こう見えても
根が明るい男なんですよ(笑)」と
ご自身で言っている
実は、こっちの方じゃないかと睨んでる
 
ということは、ブルースっぽい根明男ってとこ!?
これはこれで矛盾な感じで
矛盾も陽水さんのベースのテーマなので、間違っているわけではなさそう(笑)
 
参考「バレバレ陽水、実はネアカ
 
 
「うれいの年表」が掲載されている『陽水ライヴ もどり道ver』

 
『井上陽水 FILE FROM 1969』
 
 


yi_gaku at 21:39|PermalinkComments(0)
こんな方にお勧め!
陽水を聴き歌い、陽水に驚愕し享楽す、陽水の発想と表現その独創的な世界触れてみませんか。あなたをきっと豊かに強くする。「陽水研究」人気者になるか、変人扱いされるか。だけど、変わっているからこそ面白い。だから陽水!
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